酔いも回ってきて私の頭の中にあった彼女に対する不安はいくらか軽減できた。妻のことはあまり考えてはいなかった。お酒も進んでいくうちに隣に座る早織の姿勢がどうも気になってしょうがない。正座を崩して座ると太ももの奥がチラチラ見えて紫色のパンティの一部が見えたり、テーブルの上の食事を早織が取ろうとして手を伸ばした時、私の身体に触れたりと気を持たせるような行動を取る早織に対して意識しないわけにはいかなかった。
そんな中、早織が「私酔っちゃったかもぉ。」と言って私の肩にもたれかかるようにして頭を預けてきた。
「おいおい、高木。早織に手を出すなよ。」
「分かってますって。藤田さんのように噂になっては困りますからね。」
「あーっ、お前までそんなことを言う。」
そろそろお腹も満たされて居酒屋を出ることになった。
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