「おいおい、なんで高木なんだよ。俺にもいい思いさせてくれよぉ。」
「藤田さんはだーめ。だって京香ちゃんに手を出したんでしょ?京香ちゃんから話を聞いてるもん。それに藤田さんって結構マニアックって。」
「んも、あのバカ。誰にも喋るなと言ったのに。」
「聞きましたよぉ。藤田さんの変態ぶり。うふふっ」
「あーーっ、喋るなよ。このことは秘密だぞ。」
「どうしよっかなぁ?私口軽いんですよねぇ。」
「わかったわかった。今日は俺の奢りにするから何でも食べてくれ。」
「やったぁ。ちょうど金欠だったんですよぉ。藤田さん、月末までお願いしまーす。」
「ちょ、ちょっとそれは…」
「あー、なんだか言いたくなってきちゃったなぁ?」
「わかったから。頼む。」
「嘘嘘。そんなこと言ったら京香ちゃんにも悪いしね。でも、月末まではゴチになります。えへっ」
私はこの早織という女がものすごく計算高い女なのだと思ったが、彼女の男性への取り入れ方はさすがと言わざるを得なかった。
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