しばらく車を走らせていくと、私の手をギュッと握る感触がありました。彼女の顔を覗き込むと恥ずかしそうにこっちを見ました。
「ごめんなさい。寝てしまってました。」
そう言った彼女が愛おしく感じ、私は思わず彼女の顔の前に自分の顔を差し出して、彼女の唇にキスを重ねました。彼女もそれに応えるようにキスをしてきました。赤信号で止まったほんの数秒が永遠のように感じられた甘い時間になりました。彼女の唇から自分の唇を離すと、彼女はゆっくりと目を開けていきました。信号が青に変わったにも関わらず、彼女のことを心から好きと思った私はもう一度軽く彼女の唇にキスをしてから、車を走らせました。
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