私は父から頂いた金と自分で貯めていた金で北海道のとある辺鄙な田舎町に引越しをしていた。もちろん仕事も辞めていた。色々なしがらみから逃れるように私はこの地に来たのだが、家族も増えていた。
「お父さん。」
可愛い娘が私のことをお父さんと言って手を振っていた。彼女の子どもだった。私は彼女の子どもたちを引き取るよう警察官に話すと、色々と相談に乗ってもらった。
娘たちを車に乗せると壮大な土地を悠々と走り出していた。子どもたちも寺沢の姓から高木に変わっていた。私は我が子のようにこの子らを愛した。それは私の愛した彼女の子どもということもあるが、あんなことをしていたとしても友人には変わりない寺沢の子どもたちだったからである。
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