手足を私に拘束された男の意識が回復した。
「なぁ、あきらというのは誰なんだい?」
私はその男に問い詰めるように聞いたが、決して口を割ろうとはしなかった。私は身動きの取れない男に対して思いっきり腹にパンチを食らわした。
「もう一度聞く。あきらっていうのは誰なんだい?」
男は口から血の混じった唾を私の方に吐き捨てた。私は頭に血が上りこの男の顔めがけて蹴りを入れた。男は地面に転がるようにして痛みを和らげようとしていた。いくら私がこの男を問い詰めようとしても口を割る気配は感じられなかった。
そうこうしているうちに赤いランプが点灯されたパトカーがやってきた。私はすべての事情を警察官に話すとこの男はパトカーに連行されて暗闇の中へと消えていった。
※元投稿はこちら >>