私は家を飛び出したが行くあてもなく、道の駅の駐車場に車を止めてリクライニングシートを倒して目を閉じていた。瞼の裏には妻との結婚生活が映画のように映し出されていた。私は何度もそれを掻き消そうと目を開けて再び目を閉じたのだが、それでもやはり妻のことが浮かんできた。
どうやら私はいつの間にか眠りについていたようであった。目が覚めたのは私のスマホにメールが入ってきたからだった。私はまだ寝ぼけている頭でスマホをポケットから取り出すと画面をしばらく眺めたあと、ガバッと身体を起こしてメールを確認した。
妻からだった。
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