しばらくして、ようやく彼女は重い口を開いて涙の訳を私に話してくれました。どうやら職場での人間関係が悪化して仕事に行くのが嫌になったみたいでした。ただ、私には彼女の話を全て信用できないところがありました。私は彼女にこれから少し時間があるかどうかを聞くと、2時間ぐらいは時間があるといったのでドライブしようかと提案しました。車を走らせていつものように手を握ろうとしたのですが、その手はどこかぎこちなく感じました。いつもならしっかりくる彼女との手の感触がほんの僅かだが距離が開いているように感じられたまま、運転を続けました。
私は彼女の言っていることに疑問が残っていたのでそれを解消するために彼女と肌を重ねることにしようと道中にあったラブホテルに入った。彼女は「えっ?」という表情を一瞬見せたのを私は見逃しませんでした。車を停めて助手席の扉を開けて彼女を車から下ろそうとするとどこか乗り気でない。けれども、彼女は渋々車から降りて私の手を握った。
部屋に入って彼女を抱きしめたのだが、彼女の手にはいつものような力強さが感じられなかった。
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