とりあえず私は早織が落ち着くのが先だと思った。彼女に服を着るように声をかけたが、「身体が思うように動かないの…」と言ってきた。彼女は私の身体にもたれかかるように体重を預けているので一人で動けそうにないということがわかった。私はしばらく彼女が自分の意思で動けるようになるまで、彼女の身体を抱きしめて温めることにした。
早織の心臓の音が私の胸に響いていた。その鼓動は先ほどまでの緊張感からなのかそれとも全裸でいる羞恥心からなのか分からなかったが、速いリズムを刻んでいた。しばらくその音と振動を私は胸で感じていた。やがてそのリズムがゆっくりとなっていき落ち着いてきたように思われた。
「高木さん…ありがとう…やっぱり優しいですね…」
早織は少し身体を動かすと私の顔の方に自分の顔を向けてゆっくりと目を閉じていった。同僚とはいえ、裸で私の顔を見上げている姿に興奮せざるを得なかった。私はゆっくりと早織に顔を近づけてキスをした。
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