「事情はよくわかった。お前は彼女を何とか助けてやりたいんだな。まぁ、それぐらいなら簡単なことだ。ようは、彼女の会社の上司にセクハラをやめさせて、彼女の元カレに彼女から借りた金を返させた上に付きまとわないよつにさせるってことだよな。あとお前これも考えていた方がいいぞ。」
寺沢は含みを持たせたような言い方で続きを話していった。
「彼女の旦那さんのことだよ。過去に浮気をした女というのは他にも色々と何かをしているもんだ。その辺も旦那さんは気づいてるんじゃないか?」
私は初めて彼女の旦那さんがもしかすると彼女の浮気を疑っているんじゃないかということに意識を向けた。
「言われてみたら確かにそれもあるかもしれないな。」
「旦那さんがその気になれば、今の時代簡単に浮気調査なんて出来るんだぞ。」
「寺沢が言うんだったら、間違いなくそうなんだろうな。」
私は一つ心配事が出来た。
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