しばらく至高の時を過ごすことができた。私の脱ぎ捨てられた服の中からスマホのバイブがひっきりなしになっていた。おそらく妻からだろう。だが、そんなことはすでにどうでもよくなっていた。このまま時が過ぎるのを私は待っていた。彼女と二人ている時間はこの上なく最高の時間であった。だが、いつまでも彼女をこのままにしておくのはいけない。今後のことについてしっかりと話し合っていかなければならなかったからだ。
私は彼女から唇を離すと、彼女と向き合って話し合いをした。
とりあえず今日は帰宅すること。そして、セクハラを受けているのことは旦那さんに相談して、会社に言ってもらうか社長に相談すること。そして、元彼に対しては連絡があれば無視をすることなく知り合いに頼んで弁護士に相談しているときっぱりと告げることを彼女と話し合いで決めた。どちらの件も知り合いの弁護士に頼むとすぐに解決しそうなものなのだが、会社に関しては辞めたくないという理由もあってまずは社長に相談するという形となった。
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