彼女は少し身体が落ち着いてきたのか、ゆっくりと上体を起こして布団で身体を隠しながらベッドの上に座り込んだ。
「やっぱりケジメをつけないとね…」
「そうか…」
私は彼女の言葉に同意するしか出来なかった。
出会いはちょっとしたきっかけだったが、こうして気持ちが通じ合った最高のパートナーと巡り会えたことに私は心から嬉しかった。お互いの関係が関係なのでいつかはこうなる日が来ることは初めから予測していたが、それはあまりにも急で心にぽっかりと穴が空いたみたいだった。
最後に愛しの彼女と一つになり、しかも本来許されるべきでないはずの子どもを作るための儀式。彼女の中で解き放たれたものがもしかすると新たな命としてこの世に誕生するかもしれない。だが、それは決して今の2人の間には出来てはならない存在。そんな葛藤が私の頭の中で駆け巡っているうちに彼女は意外な言葉を口にした。
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