翌朝妻は何事もなかったかのように起きて仕事に行く準備をしてました。まさか、夜中に私に大切な部分を弄られていたなどとは思ってもいないようでした。今日は私も電車通勤ですので、妻よりも少し早く家を出ました。
会社に着くと早織がいてました。いつものように「おはよう」と声をかけてもどこか他人行儀のような当たり障りのない挨拶を交わしてきた。
「そういえば、早織ちゃんと一緒に電車に乗ったはずなのだが、いつのまにかいなくて、俺も結構酔っ払っていたんかな?」
上司が私に言葉をかけてきましたが、「私は反対のホームにいたのでわかりません。」と応えました。
「そうだよな。わかるわけないよな。」
「そうそう、あれから奥さんとうまくやってるか?」
「はぁ…」
「まぁ、そんなに気落ちするなよ。うまく行くときもあればうまくいかないときもある。夫婦というのは適度な距離で付き合っていかなければな。」
上司は何を言いたかったのかわかりませんでしたが、私のことを心配してくれていることがこの時の私には少し嬉しかったです。
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