風呂場からシャワーの音が聞こえてきます。
僕は否応にもシャワーを浴びる亜希子さんの姿を想像してしまいます。
亜希子さんは体のどの部分から洗うのだろう。
首筋? 腕? 胸? お尻? 脚? それとも、アソコから...?
僕は気を紛らわせるために部屋の片付けを始めました。
床に散らばった服や雑誌、講義の教科書を隅に寄せ、寝床を作ります。
亜希子さんには僕のベッドに寝てもらって、僕は床に座布団を敷いて寝るつもりです。
ヨレたベッドカバーを直していると風呂場の引き戸が開く音がしました。
中から大きなTシャツをワンピースのように着る亜希子さんが出てきました。
毛先の濡れた髪が妙に色っぽく感じます。
「萩野君も、シャワー、どう?」
亜希子さんが僕に聞いてきます。
僕は亜希子さんと入れ替わりで脱衣所に入りました。
棚の上に亜希子さんの脱いだ服が畳んで置かれていました。
その上には綺麗なラベンダー色のブラジャーとパンティもありました。
つまり、今の亜希子さんが着ているのはあのTシャツ1枚だけということになります。
今思えば、それは亜希子さんから僕に対するOKのサインだったのだろうと思います。
僕は早まる鼓動を胸の奥に感じながら、ひとり熱いシャワーを浴びました。
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