そのことがあてから、俺は悶々とした日々を過ごしました。マリコの様子に変わったところもなく、
いつものように朗らかで週末にはセックスもしていました。マリコが休日出勤で俺が休みの時、
家の中を調べてあの夜に見た紫のパンティーを探しましたが、俺に気が付かれたと思ったのか
家の中からは見つかりませんでした。
何かの間違いだと思いたい自分がいます。どうしても確かめたいと思う自分もいます。
興信所に調査を依頼しようかとも考えましたが、費用がかかるので別の方法がないかと探しました。
後で考えればDNA鑑定という方法があったのですが、
パンティーを見つけたときには気が動転して思いつきませんでした。
どうしたものかと思案を続けている時、急展開する事態が起こりました。それはある夜、
マリコの携帯に電話がかかってきたのです。俺たち夫婦は居間でテレビを見ている時でした。
「会社からだわ、こんな時間に何だろう」
マリコは携帯電話の番号表示を見ながら部屋の外へと出ていきました。
俺はとっさに怪しいと思いました。俺は足音をさせないようにして洗面所に移動したマリコの後を
追いました。ドアの向こうからマリコの小声が聞き取れました。
「ちょっと、何で電話かけてくるの・・・・ダメだって・・・・・今旦那いるから・・・
明日?仕事だって・・・あさっては休みだけど・・・ええー、ここでー?、だめだよー。
ちょっとあんた何考えてるのー、ちょっと待って!・・・あ、切れた・・・」
俺は慌ててテレビの前に戻りました。やがてマリコが部屋に戻ってくると
「会社から・・・人がいないから土日も出勤してくれないかって・・・・土曜日だけ受けることにしたの・・・
あなた、あさってお仕事よね・・・・うん、何でもない、聞いてみただけ・・・・・」
俺はあさって仕事を休むことにしました。
※元投稿はこちら >>