「あなた、目の下のクマがすごいわよ?! 大丈夫?!」
妻が僕の顔を見るなり心配そうに聞いてくる。
『昨日もデザイン案を描いてたら、結局朝になっちまってさ、、』
「もう、あなたったら...母さんのために頑張ってくれるのは嬉しいけど...体だけは壊さないようにしてね、いい? あなたはこの会社の社長なんだからね?」
妻の優しさと忠告に耳が痛む。
その日、僕は仕事を早めに切り上げて義母の家へ行くことにした。
出来上がったデザイン案を義母に見せるためだ。
玄関のチャイムを鳴らすと、家の中から義母の声が聞こえた。
「ごめ~ん、今、手が離せないの~。鍵開いてるから入ってきてぇ~」
僕が玄関を開けると、奥の部屋からはノリの良いBGMが聞こえてきた。
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