【無口な義父(ちち)とのいけない関係】
いつものように、夫と子供に朝食を食べさせ
いつものように、仕事と学校に行くのを見送ってから
いつものように、庭に出て洗濯物を干していると…
庭に直接入って来られる裏口から、近所に住む義父が姿を見せました。
『やっぱり…そろそろだと思ったわ…』
心の中でそう思いながら、
「おはようございます。お義父さん。」
と、無愛想に私の横を通り過ぎる義父に挨拶する私…
けれど、基本的に無口で無愛想な義父は、あいさつを返しもせず、掃き出し窓から和室の部屋に上がり込み、一言だけ…
「まさる(夫の名前)たちは?」
その質問に呆れたように答えます。
「もう出ましたよ…というか、お義父さん、2人ともいないのをわかってこうして来てるんでしょ?」
少し嫌味を含めた私の答えに対してすら何も言わずに、黙々と襖をあけて勝手に布団を敷き始める義父…
その様子を洗濯物に集中するフリをしていても、背中で感じとり、少しずつ心の中で高揚が始まってしまう私…
布団を敷き終わったのを背後で感じつつも、洗濯物を続ける私に、義父が声をかけます。
「おいっ」
振り返ると、しきおえた布団の上に腰を据える義父、こっちへ来いとも言わず、ただ無言で私を見つています…
少し悔しい気持ちもありながらも、引き寄せられるように洗濯物を残して、義父のもとに行ってしまう私…
【つづく…】
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