裸で寝ていた澄子を起こし、夕べの残り物で朝食を準備してもらう。
「澄ちゃん、このあと出掛けるけどノーパンノーブラで頼むよ。直子ってあのオバサンにお灸を据えるために協力してくれ」
「協力はするけど、何でノーパンノーブラなの?」
「直ぐに俺とのセックスを見せつけるためだよ、俺もノーパンだから」
「やだなぁ、あの人の前でなんかしたくない」
「これから先も澄ちゃんは直子から下に見られていいの?」
「それはそれで嫌だ」
「だったら俺の言うとおり協力してよ」
「わかったけど、見せつけてどうなるの?」
「欲求不満の塊みたいな女だから、必ず俺の息子を欲しがる。でも澄ちゃんにしか入れないと嫉妬するし、負けん気が強いからどんなことしてでも澄ちゃんから俺を奪おうとするさ。そこが狙いどころなんだ」
「そんな展開になるのかな」
「必ずなるよ」
怪訝そうな顔をしながら、服を着ようとする澄子。
「出掛ける直前まで裸でいてくれないか、俺もそうするから」
「愛ちゃん達いるのよ」
「あの二人も非日常な状態を保つためにつきあわせるさ、その前に腹ごしらえしよう」
澄子は裸エプロンでキッチンに向かい、俺は客間の二人を起こしに向かった。
客間の前に来ると中から愛の喘ぎ声が聞こえた。
もう起きて一戦始めているようだった。
客間である和室の襖を開け中に入る。
「雅人君も愛ちゃんもお盛んだな、終わったら朝飯食べて出掛けるぞ。後で嫌と言うほど遣れるからほどほどにしといてな」
「浩司さん愛のこと欲しくならないですか?」
「長い一日になりそうだから、後でね。先に食べてるよ。そうそう、出掛ける時は全員ノーパンノーブラだよ、朝飯食べてる間に説明するから」
「あっあっ、雅人いいよ感じるぅ、あっあっあっ」
愛は俺の話など耳に入らないようなので、襖を開けたままリビングに戻り飯を澄子と食べ、二人を待った。
食べ終わってもなかなか来ない二人、仕方がないので澄子とシャワーを浴びにバスルームへ向かった。
途中客間を通ると、二人はやっと終ったところらしく布団の上でイチャついていた。
「俺達はシャワー浴びるから、飯を食ってシャワー使えよ」
シャワーを浴びながら澄子の身体を洗い、耳元で直子をおとしめる作戦の本質を呟く。
澄子は、一瞬身体を離して俺の顔を見つめながら
「もしうまくいったら、あの人私たちの言いなりになるわね、浩司さんてそんな悪巧みな人だったのね」
「人聞きの悪いこと言うなよ、俺は澄ちゃんと愛ちゃんが可哀想に思っただけだよ。まあ、雅人君の上司の奥さんであることが運のつきだけどな」
シャワーを終え、リビングに戻ると二人は食事を終えていた。
「さっさとシャワー浴びて出掛けるよ、今日しかタイミング合わないから失敗できないぞ。澄ちゃんの車で行くから道案内してくれよ」
シャワーを終えて昨日着てきた服を下着無しで身に付ける二人。
俺はTシャツに短パン、澄子はタンクトップに膝丈のフレアスカート。
とても他人様のうちを訪ねる服装ではないが、それも作戦のうち。
バッグを抱えて助手席に座り、澄子の運転で直子の家にむかった。
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