澄子の手作りの家庭料理を何年振りで味わった。
お茶を飲み終わろうとするタイミングで、澄子のスマホが鳴る。
「はい、あ~愛ちゃん、何どうしたの?」
少し話をしてから、澄子はスマホをスピーカーにして会話を続けた。
「澄子さん、さっきは慌てていて聞き忘れてたんだけど、もう浩司さんとはエッチしたの?」
「もちろん、とっても良かったわ、何?妬いてるの?」
「そりゃ妬けちゃうなぁ、ねえ、どうだった?」
「もう離れられないよ、愛ちゃんには悪いけど」
「だよね、私はもう入る隙無くなったんだね」
「愛ちゃん、お願いだから私のことはお友達として見てくれない?」
「頭じゃわかってるんだけど、いつもと変わらない澄子さんの身体を見たら、思い切れなくなっちゃいそうなの。最後に一回だけだめ?」
なんのことか、聞こえてくる会話が理解出来ない。
かといって、会話に割って入ることも出来ずに聞き耳を立てるしかない。
「浩司さんは知らないの、理解してもらえるかわからないのよ。だから今すぐ返事は出来ないのよ、分かって愛ちゃん」
「うん、わかってるわかってるんだけど・・・」
「もう私は浩司さんのものなのよ、愛ちゃん分かって、ねえお願い」
「うん、澄子さんには幸せになって欲しいし、浩司さんだって澄子さんといっしょになること喜んでるから、私が身を引かないといけないけど、急だったから諦められる自信がないの」
「もう心も身体も全部浩司さんのものになったんだよ、お願い分かってね」
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