電マを止め、手錠とアイマスクを外した。まゆみは脱力のまま何も語らなかった。寝ているようにも見えたが、身体についているローションをタオルでふき取るとうっすら目をあけた。
「キスして」
まゆみは甘えるようにそういい、目を閉じた。最初のような積極的なキスではなかった。ゆっくりなでるように静かなキスだった。
まゆみのカバンの中に入っていた水をとり。私の口に少し含みんだ。そして口移しでまゆみに飲ませた。
まゆみはびっくりしたように目をあけ、微笑んだ。
「ありがと」
まゆみは私の腕の中に収まりきもちよさそうに休んでいた。
「(まゆみは本当は甘えん坊なんだろうか?)」
もう恋人みたいな雰囲気である。一線を超えてしまった罪悪感もあったが、逆にここで拒絶してたらこれまでの関係も崩れてしまっていた気がしてならなかった。
「ねぇ一つ聞いてもいい?」
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