彼女に手を引かれ、廊下を歩き始めると、ようやく寒さを感じて来ました。全裸の彼女はともかく、僕はまだ上から下までずぶ濡れなのです。
脱衣室の扉が開くと、浴室からの湯気が立ち込めて来ます。そこから見えた浴槽は、出しっぱなしのお湯が溢れてしまっていました。
僕は服に手を掛けます。濡れているので、やはり脱ぎづらいです。『脱ぎにくい?』と、気づいた佐久間さんの手が延びて来ました。
彼女は後ろに回り、僕が脱ぐのをサポートしてくれるのです。パーカーが取られ、セーターが取られ、最後のシャツまで脱ぐのを手伝ってくれます。
僕は、ズボンのベルトに手を掛けました。さすがに彼女は視線を外し、僕の脱いだ服を洗濯機へと放り込んでいます。
僕が足元までズボンを下げると、細い彼女の背中が現れました。僕の足元に座り込んで、脱ぐのを手伝ってくれるのです。
ズボンが足から抜けると、彼女はそのまま床に置き、すぐに僕のボクサーパンツに手を掛けて来ました。
一瞬躊躇う僕でしたが、佐久間さんは気にすることなく平然とパンツを下げ始めます。寒さで縮んでしまっている情けないチンポが露になる僕に、
『おばちゃんも、は・だ・かぁ~…。』
と佐久間さんの励ましの言葉が飛ぶのです。『私も裸なんだから、あなたも恥ずかしがらずに早くなりなさい。』、そんな感じでしょうか。
萎んだチンポを確認をした彼女は、僕を風呂場へと招き入れるのです。
大きなお風呂でした。少し古めかしい気はしますが、緑色をした小さなタイルの浴槽で、二人で入るには充分な大きさです。
浴槽の中に一段のステップがあり、そこに座ることも出来そうでした。まあ、僕一人で入れば『王様気分』でしょうねぇ。
『大きい風呂…。』、さりげなく褒める僕に、佐久間さんは少し笑顔を作り、洗面器でお湯を掛けてくれます。
冷えきった僕の身体には、少し熱く感じました。『熱くない~?』、彼女は聞いてくれますが、温度がよく分からない僕は『大丈夫…。』と答えます。
彼女も肩から掛け湯を済ませると、僕の手を握り締め、浴槽へと導いてくれるのでした。
広い浴槽に対面で座り合いました。冷えきった身体が温まり始めると、お湯の温度が『適温である。』と言うことが分かります。
目の前の佐久間さんを見ると、コンプレックスと思われる胸の貧乳が隠れてしまうほどに浴槽に沈み込んいました。
目が遭えば笑顔を作り、僕が長く見続ければ無言で視線を外されるのです。不思議な感じです。目の前には、全裸の熟女が座っているのですから。
その頃、佐久間さんは別のことを考えていました。自分の身体のことです。3時間くらい前には、池本に犯され続けて、満足していたこの身体。
時間は経過しているとはいえ、今度は別の男との情事に励まなくてはいけません。若い頃の自分ならともかく、67歳の身体はどうなってしまうのか。
二人の男性を相手にするなど、40年近くはさかのぼらないといけないほど遠い記憶だったのです。それも、その時は複数プレイでした。
『こんなことなら、池本となんか犯るんじゃなかった…。』
そんな後悔をしてしまう彼女なのでした。
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