その土曜日は終わりませんでした。
午後10時前に、一台の車が佐久間さんの家の前へと停められます。チャイムが鳴らされると、余所行きの服装に着替えた彼女が出迎えました。
近所の目を気にした二人は、ほとんど話をすることもなく車に乗り込み、その場を離れるのです。
『なんか食べに行くか?』と男性が話し掛けます。約6年ぶりのこの男性にどこか安らぎを感じ、『ご飯食べたよぉ~。』と甘えるように答える彼女。
年齢は彼女の方が上なのですが、この男性の前ではいつも彼女はそうなのです。『なら、飲みに行くか?』の問いにも、『お腹いっばい~。』と断ります。
佐久間さん自身、すでにアルコールを口にしていて、どこか上機嫌なのです。
『なんやお前、ホテル行きたいんかぁ~?』と聞くと、『そんなこと行ってないでしょ~。』と答えた彼女。
しかし、男性のハンドルはそちらへと向けられるのです。
男性の手は、佐久間さんの髪を掴み上げていました。バランスを保ちたい彼女は、男性のモノを口に含みながら、両手で男性の太股を持ちます。
それでも容赦のない男性は、口へとソレを突き入れ、彼女の身体を風呂場の壁へと追いやるのです。
『お前、溜まっとんのか?』、必死にフェラチオをする彼女を見て、男性はそう口にします。佐久間さんの頭に、一瞬だけ僕の顔が浮かびました。
僅か3時間前、彼女は別の男のモノを口に食わえていたのですから。
『お前アレか?セックスしたくて仕方ないんか?溜まりまくってんのやろ~?』、汚ない言葉を浴びせてくる男性に、彼女は一瞬だけ苛立ちを見せます。
しかし、全て本当のこと。自分の思う満足なセックスを求めて、この池本に電話をしたのは彼女自身なのですから。
『彼氏が下手なんよぉ~。』、フェラチオをしながら、彼女が答えます。『お前、男おるんかぁ~?ええおばはんが~?』とまた汚ない言葉で返されました。
しかし、自分がこう言えば、この男がこう返してくると言うのを彼女は知っています。望んで罵声を浴びようとしてしまうのです。
『そうか~、そうか~。』と男性が言うと、彼女はその手を取られ、まだ身体を洗ってもいない風呂場から連れ出されます。
びしょびしょの身体でベッドへと転がされた佐久間さんでしたが、これも彼女が望んだこと。本当の男のセックスが欲しいのです。
彼女は男性を待ちました。身体に触れられ、愛撫をまつのです。しかし、目の前に見えてきたのは、男の下半身。
『ほらぁ~、舐めぇ~。これが欲しんだろ~。好きなだけ舐めぇ~!』と、寝ている彼女の口へとそれを突っこんでくるのです。
『さっきもしたのに…。』、彼女は一瞬躊躇をします。しかし、誘ったのは自分、二人が今ここにいるのは自分のせいなのです。
彼女の顔の上へと乗り上げた池本の腰が、動き始めました。舌を使って舐めていた彼女も、その余裕が無くなります。
『ほらぁ~、舌使え~!お前、これが欲しんだろ~!?』と言われ、必死で舌での愛撫を試みました。
しかし、あまりに激しく動かされ、彼女が求める以上に男のドス黒いチンポが身体の中へと突き入れられてしまうのです。
池本はこう思います。『穴…、この女はただのスケベな穴…。』と、突然転がり込んできたこの女に興味を持ってしまうのです。
6年ぶりに再会をした二人。彼女は『男』を求めましたが、池本は違いました。美形の佐久間さんに、『都合のいい道具』を求めたのです。
『由美子~…、好きやぁ~。お前、俺の女になれやぁ~。』と言われ、『なる…。女になる…。』と、そう答えてしまう佐久間さんでした。
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