オナニーを済ませた佐久間さんは、風呂場へ向かうために寝室を出ました。ティッシュで濡れた股間を拭きましたが、まだとても乾くまでには至りません。
それでも履いていた下着を手に持ち、新しい下着に履き替えたのは、潔癖な彼女だからの行動でしょう。この下着も、またすぐに洗うつもりなのです。
風呂場ではシャワーが出され、汚れた彼女の身体を洗い流して行きます。シャワーは彼女の股間へと掛けられました。
自分の指でオマンコを開き、出されてもいない精液わ洗い流そうとしてしまったのは、疑似体験からでしょうか。
風呂場から出た佐久間さんは、夜間着に着替えをして、リビングへと向かいます。時間は、まだ午後6時。夕食の心配もしないといけない程の時間です。
しかし、今日一日いろいろあった彼女は、夕食のことなど考えるのをやめ、ベッドで眠りにつくことを選択するのでした。
佐久間さんが目を覚ましたのは、午後10時過ぎのこと。やはり、朝まで寝るのには無理があったようです。
彼女の頭の中に、『もう1回オナニーしてみようか?』などと考えも浮かびました。しかし、それが行われることはありませんでした。
彼女が別のことを考え始めたからです。それは、昨日のダムでのこと。正確には今日なのですが、一度眠り込んだ彼女には、『昨日』となっていたのです。
それは、とてもリアルに再現されていました。柵に掛けていた手に、上から僕の手が被せられました。そして指を食い込まされ、手の自由を奪われたのです。
そして、今度は両手を握り締められ、身体を柵へと押し付けられてしまいます。若い身体が、強引な程に自分を束縛していました。
更に、首筋への口づけ。あの時、怒鳴った自分でしたが、場所が違えばどうなっていたかもわかりません。
僕を叱った彼女でしたが、彼女もまた自分自身を反省をしていたのです。
そして、佐久間さんの頭にこんな言葉がよぎるのです。『あのお兄さん、ユウって呼ばれてるけど、本名はなんて言うんだろ~?』って…。
叱られて以来どこか気まずく、基本佐久間さんと会う機会などない僕。何もないまま、6日後の土曜日をむかえます。
その日は休日なのに、朝からあいにくの大雨。出掛けることも出来ず、家で過ごします。もちろん、車のない佐久間さんが外出をするとも思えません。
朝9時を過ぎ、朝食を求めて1階へ降りますが、母を見るとやはり更年期障害の影響か、元気がありません。仕方なく自分でパンを焼き、軽い朝食を済ませます。
そこへ、母が起きて来ました。『ユウ?お昼ご飯も食べて来てくれる?』と言われ、財布からお金が出て来ました。
『いいよ。』と断った僕でしたが、朝食を済ませたばかりの僕に、昼食代を差し出そうとした母に、気を回しました。
母は、基本なにもしたくないのです。昼食どころか、僕が家にいるのも気になってしまうようでした。
『ちょっと出てくるわ。寝とき。』と声を掛け、家を出ることにしたのです。
向かったのは、パチンコ屋。もちろん休日に勝てるはずもなく、たった一時間も持たずに店を出ました。
財布はほぼカラ、時間を潰そうにもお金がありません。さ迷い、気づくと僕は佐久間さんの家の前に車を停めていたのです。
フロントガラス越しに彼女を家を見つめ、終わると行き止まりのこの路地を出るために、シフトレバーをバックに入れます。
その時でした、佐久間さんの家の玄関が開いたのです。雨の中、彼女は手を振り、僕に『来い』と合図を送っているのです。
きっと、2階の窓から僕の車が見えたのだと思います。慌てて、降りてきてくれたのです。
『どうしたのよぉ~。ベル鳴らしてくれたらいいやないのぉ~。』
『いや、たいした用やないですから。』
『たいした用じゃなくても、用はあるんでしょ?』
『まあ…。』
『なによ?用って…。』
そう言われ、僕はこう答えました。
『昼ごはん、食べさせてくれん?』
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