佐久間さんの身体には、約7年ぶりに男性のモノが押し込まれました。7年ぶりのセックス、しかしそれは彼女が望んだようなものにはならなかったのです。
どこかぎこちない動きをみせる自分の身体に『老い』を感じ、そして40年以上ぶりのこの男性の身体にも同じものを感じてしまいます。
そうです。佐久間さんとこの和泉という男性は、昔お付き合いをしていた仲なのです。それも結婚まで考えた二人でした。
佐久間さん21歳、男性は1つ年上の22歳。お互いの両親に隠れて付き合い始めた二人でしたが、すぐにその噂は広がってしまいます。
二人は呼び出され、その席にはお互いの母親たちが並んで座っていました。
父親たちが出てこなかったのは、『私達がちゃんと説得するから。』ともめることを嫌ったからでした。
並んだ二人の母親。年齢や髪形こそ違え、よく似た顔をしています。実は、彼女らは姉妹。つまり、佐久間さんは、いとこの男性と恋におちてしまったのです。
この席で、和泉さんの母親は激高し、佐久間さんの母親は大粒の涙を見せました。そして一時間後…、
『もうわかったわぁ~…。もう別れるから…。』
涙ながらの佐久間さんが1つの答えを出したのです。和泉さんは納得はしていませんでしたが、彼女の気持ちを尊重し、首を縦に振ったのでした。
それから40数年…。
お互いに家庭を持ち、孫までもうけていましたが、先に連れを亡くしたのが和泉さん。そして、その2年後に佐久間さんが旦那さんを亡くしてしまいます。
それにより、男性の中で40年以上前の感覚が甦ってしまうのです。『由美子が悲しんでいる…。』と。
もちろん、すぐには行動を移すことは出来ず、ようやく連絡をとったのは6年も経ってからとなりました。
『ヨシちゃんっ!』、60歳も後半を向かえた彼をそう呼んでくれる数少ない女性。くすぶっていた男性の心に、一気に炎が灯ったのです。
佐久間さんの家に訪れたのは、この日が6度目でした。男性の気持ちを理解していた佐久間さんでしたが、自分から動くことはありません。
自分が年老いたこともありますが、『アプローチは男性から。』というのを、昔からモテた彼女はこの年になってもそれをどこか守っていたのです。
『由美子っ!』、お茶を差し出した手を掴まれ、佐久間さんは男性の胸へと押し込まれました。すぐにアゴを押さえられ、唇を奪われたのです。
『望んでいたこと…。』、彼女の中で浮かんだ言葉でしたが、『ヨシちゃん、ダメだって!』と叫んでしまいます。
しかし、男性の唇は更に強く押しつけられ、その手は老いた彼女の胸へと滑り込んだのです。もう、拒否する意味は彼女にはありませんでした。
『お互いに年とったわねぇ~?』、男性の上に乗り、腰を振り始めた彼女がそう口にしました。男性も苦笑いをしながら、『そやのぉ~。』と答えるのです。
佐久間さんはすぐに男性の身体から降り、萎み掛けようとしてしまう男性器を手で掴んで、口へと運びました。
何年ぶりの口での愛撫だったでしょうか。しかし、それでも男性のものは元気を取り戻すことはなく、残念な射精だけが行われました。
男性もまさかでした。妻を亡くしてから、いや10年も前の自分のイメージしか持ってなかったため、これほど自分のモノが衰えたことを分からなかったのです。
残念な顔を見せながら、お口での奉仕をしてくれる彼女の顔がとても痛かった。
『もう出るなっ!カッコ悪いから出るなっ!』とも思ってしまいます。しかし、彼の気持ちとはうらはらに、男性器からは白い液体が飛び出しました。
それも、驚くほどに元気なくです。
佐久間さんの手にティッシュが持たれ、そこへ口の中の精液が吐き出されました。そして、『気持ちよかった?』と言って、汚れた股間を拭き取られます。
『ああ…。』とは答えますが、気持ちはブルーでした。男らしさを見せられなかったこと、何より精液を『汚ないもの。』のように吐き出されたことです。
『ヨシちゃんの美味しいよぉ~…。』と飲んでくれていた昔の彼女。もう、そんな二人ではないことを男性は実感をしてしまうのでした。
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