電車内に取り残された彼は呆然と彼女の姿を目で追っただけでした。そんな彼を見ても今の私には同情すら湧いてきませんでした。
むしろ旦那に復讐してやったと思えるほどの快感すら感じていました。目の前の彼は涙をこぼしながら汚したズボンの前をカバンから取り出したタオルで必死に拭いていました。
そしてそれをカバンで隠すような格好をして私の方に睨みつけるように視線を投げかけてきました。
私はニッコリと微笑んで手招きして私の横に座るように促しました。けれども彼はそれに応えるのではなく、恐ろしいものを見たような表情を浮かべて私から目線を逸らしました。
私の旦那への復讐心が顔に現れていたのでしょう。
私の頭の中で旦那をどのようにいたぶってやろうかと画策をし始めました。
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