「ピンポーン」
タイミングが悪くまたもやインターフォンを鳴らすチャイムが部屋の中に聞こえてきました。私は別の下着に着替える間も無く胸元が大きく開いたオフショルのニットと膝丈のフレアスカートを急いで履いてインターフォンのモニターを見ました。
そこには先ほどまで一緒にいた鈴木さんの姿が写し出されていました。
「はい…。」
私は先ほどのこともあったので、慎重に対応しなければならないと思い、やや低めの声で応対しました。
「町内会長の鈴木です。先程は失礼しました。少しお時間よろしいですか?」
「なんでしょうか?」
「いや、インターフォン越しではなくて直接お渡ししたいものがありまして…。」
私は警戒心を最大まで高めドアチェーンをかけたままゆっくりと扉を開けました。
「高木さん。先程は失礼しました。お詫びとしてうちの畑で採れた野菜を持ってきたのですが…」
扉の隙間から見える鈴木さんの顔はどこか神妙な面持ちだったことから私は
「あっ…はい、今ドアチェーンを外して扉を開けます。」
と言って一度扉を閉めてドアチェーンを外して再び扉を開けました。
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