数年前にできたある映画の中に登場する魔法学校を再現したアトラクションの方へ私たちは足を進めていきました。
不気味な木が立ち並ぶ中を私は鈴木さんの腕にもたれかかるようにして歩いていました。流石に人気のあるゾーンでしたので、たくさんの人たちで賑わっていました。
街全体がほんのり薄暗い感じで作られているそのゾーンでは、みんな周りの人を見て歩いているほどの余裕はないように感じられました。
アトラクションに乗るのではなく、入り組んだ作りになっているここにどうやら鈴木さんは私を連れてきたかったようでした。
お土産さんに入るとそこは人人人とまさに人混みという言葉が相応しいほど店内は混んでいました。
魔法の杖が買えるといった店内に入ると、色々な人が魔法の杖を一つずつ真剣に選んで手にしていました。
そんな中、鈴木さんは私に良からぬことを企んでいました。魔法の杖を手にするとそれを入念にチェックしては箱の中に戻すといったことを何度か繰り返していました。
どれほど時間が経過したかわからなくなったとき、鈴木さんはどうやらお気に召した魔法の杖を手にするとレジに行き会計を済ませました。
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