【35】
伊藤は、おもむろに立ち上がった。
そして、薄汚いジャージを脱ぎだした。
この行動に出たという事は、仕上げの準備に取りかかるつもりだ。
汚いジャージ、汚い白のTシャツを脱ぐと不快な上半身が現れた。
毛むくじゃらで腹は出っ張り、見るからに不潔そうだ。
更に、ジャージのズボンにも手を掛けた。
既にズボンの上から大きなテントを張り、異常な興奮状態であるのは一目瞭然だ。
伊藤は、一気にズボンとパンツをずり下ろした。
「・・・・・」
言葉が出ないのは僕だけではなく、幸子もだ。
この男はこんなおぞましい物をぶら下げていたのか、恐らく幸子もそう思っただろう。
まず、大きさはもちろん尋常な物ではなかった。
長さや太さは、僕なんか比べ物にならない。
それに伴って、硬度も桁違いだろう。
反り返っていきり立つ様を見れば、確認する必要もなかった。
それから、大きさや形だけではない。
幸子を犯す為の物だという淫悪な雰囲気が、漏れ出しているのだ。
まさに、剛棒という凶器そのものだった。
先端からは、待ちきれずにカウパー液が溢れ出ている。
こんなおどろおどろしい物が幸子の肉壷に捩じ込まれるのかと思うと、やはりこんな状況に招いてしまった事を後悔してしまう。
だが、念願の達成が目の前にある伊藤は幸子に襲いかかった。
幸子の腕を掴むと、強引に引き上げた。
後ろで両手を拘束されたまま正座の格好になった幸子の目の前には、剛棒が待ち構えていた。
幸子は、思わず目を逸らした。
目の前だと、恐怖心は更に増すだろう。
しかし、怯える幸子に伊藤は容赦無い言葉を言い放った。
「・・・咥えろ。」
伊藤は幸子の後頭部を掴み、剛棒を口内へ捩じ込もうとしたのだ。
幸子は抵抗しようと必死だが、後頭部を掴まれては逃げ場が無い。
伊藤は、幸子の口内へ目掛けて剛棒を突き挿した。
ところが、幸子は寸前で唇を閉じて口内への侵入を防いだのだった。
「くそっ!!開けろっ!!」
伊藤は苛立ちを抑えきれず、剛棒を幸子の唇へ打ち付けた。
幸子の柔らかな唇へ、伊藤は何度も打ち付けている。
強烈な醜臭が、幸子の嗅覚を襲っているだろう。
更に伊藤のカウパー液が幸子の唇に付着し、透明な光を放っている。
これだけでも十分興奮するはずだが、今の伊藤には剛棒を咥えさせる事しか頭に無い。
唇に打ち付けていた伊藤は、狙いを変えた。
真一文字に強く閉じている唇の上、程よい高さの鼻だ。
舌を捩じ込んだ時と同様に、鼻を攻めて唇が開くのを待つ狙いだ。
伊藤は、幸子の鼻へ剛棒を押し付けた。
「んっ!!んっ!!」
幸子のしかめた表情から察すると、伊藤の剛棒は相当な汚臭にまみれている様だ。
この男の事だから、恥垢がこびりついているに違いない。
だが、幸子は必死に唇を閉じていた。
どうしても、こんな汚物を咥えるのはプライドが許さないのだろう。
とはいえ、嗅ぐのは辛いはず。
幸子は、息を止めて耐えている様だ。
伊藤は、そんな幸子に対して無情な淫攻を繰り広げた。
執拗に鼻穴へ擦り付けて、体力を奪うつもりだ。
そして、幸子の抵抗は限界を迎えた。
耐えきれず、僅かに唇を開いてしまったのだ。
その瞬間、伊藤は怒り狂った剛棒を幸子の口内へ捩じ込んだ。
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