【27】
伊藤は、後ろから幸子を抱き締めた。
幸子は逃れようと抵抗しているが、びくともしない。
「はっ、離してっ!!離しなさいっ!!
・・・いやぁ!!助けてっ!!」
幸子の助けを求める悲鳴が、虚しく響いた。
助ける事が出来るのに、何も出来ない。
僕は、幸子の悲鳴をただ聞くしかなかった。
「ハァ、ハァ、幸子!いくら叫んでも無駄なんだよ!
周りに誰も居ないのは確認済みだからな!!」
どうやら、午前中に伊藤が近所の家を隅々まで回って確認したらしい。
「さっ、幸子!!この時を待ってたんだ!!
大人しく犯らせろ!!」
伊藤もこうなっては、もう興奮を抑えられない様だ。
幸子を抱き締めて密着し、肉付きを堪能しているに違いない。
何とか振りほどこうと足掻く幸子だが、伊藤はそれを許さない。
すると、幸子は起死回生の抵抗を見せた。
伊藤の右足、つまり障害のある足を幸子は踏みつけたのだ。
この状況でこんな機転の利く行動を起こせるのは、さすがとしか言い様が無い。
普通なら、これで状況を打開できるだろう。
だが、伊藤に全く動揺する様子はなかった。
幸子は戸惑いながらも、何度も伊藤の右足を踏みつけた。
しかし微動だにしない伊藤に、幸子は思わず怯んでしまった様だ。
その一瞬の隙を、伊藤が見逃すはずがない。
幸子の抵抗力が弱まったのを確認すると、足を引っ掛けて幸子を押し倒したのだ。
仰向けに倒された幸子に、伊藤は重なる様に覆い被さった。
上から男に拘束されてしまえば、抵抗するのは難しい。
「ゲヘヘッ!幸子~、残念だったなぁ!
足が悪いってのは全部嘘なんだよ!!」
幸子は、その言葉に驚愕の表情を見せた。
「さっきも言ったが、俺はお前を犯る機会をずっと窺ってた。
その為には、お前を毎日観察する必要があった。
それで生活保護を不正受給、毎日お前のやらしい姿を眺めてたってわけだ。
全ては幸子、お前を滅茶苦茶に犯す為に仕組んだ事なんだよ!!」
伊藤は、幸子の目の前で狂気的な事実を告げた。
幸子にしてみれば、1人の女を犯したいが為にそこまでする伊藤の常軌を逸した行動は、理解出来るものでは無いだろう。
「さっ、最低な男ね!!あなた本当にどうかしてるわっ!!」
「幸子、お前は自分で気付いていないだけだ。
お前の顔も身体も、全てが罪なんだよ。悪いのはお前だ。
だから幸子、お前は俺の物になる運命なんだ。」
「そっ、そんな事が許されるわけないでしょ!?
頭おかしいんじゃない!?それに、あなたに呼び捨てにされる筋合いもないわ!!」
「いいねぇ。幸子、その生意気な態度が益々そそるよ。
・・・牧元幸子、本当にいい女だ。」
伊藤は、目の前で幸子の顔をまじまじと視姦した。
そして、伊藤は溜まりに溜まった淫欲を爆発させた。
幸子の両頬を掴んで固定させると、幸子の唇に吸い付いたのだ。
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