【159】
「ふぅ・・・いやぁ、すまなかったねぇ。
丁寧に顔を洗っていたら、時間が掛かってしまったよ。」
「町長、食事は向こうに用意出来てます。
それと、妻はどうでした?」
「・・・あぁ。
奥さんなら、すぐに戻るから大丈夫だと言っていたよ。」
野田の表情は、満足そうだ。
また大量の汚濁液を、膣内に注入したのだろう。
野田からほんのりと芳しい香りがするのは、幸子に目一杯密着した証拠だ。
客間で太々しく食事する野田の姿が、何とも憎たらしい。
それから程なくして、幸子も戻ってきた。
「どうだ、少しは楽になったか?」
由英が、心配そうに話し掛けた。
「えぇ、もう平気よ。」
幸子の無理に作った笑顔が、痛々しく見えた。
幾ら家族の為とはいっても、幸子の心労は相当溜まっているはずだ。
今日は、さすがにこれ以上の淫攻は辛すぎる。
しかし、淫獣はまたもや驚愕の言葉を幸子に放ったのだ。
それは、僕が食べ終えようとした時だった。
「牧元君、そろそろ自宅に戻ろうと思うんだが。」
台所にやってきた野田が、由英にそう言った。
幸子にとっては、地獄から解放された気分だろう。
僕も、一安心して体の力が抜けた感覚だった。
「はい、分かりました。
じゃあ、車で送りますね。」
この後は、由英と2人の空間で癒されてほしい。
ほんの少しでも、幸子に安らぎを与えてほしいと思わずにはいられなかった。
だが、野田の次の言葉に僕は耳を疑う。
「あっ、いや。
有り難いんだが、君は昨日だいぶ飲んだからなぁ。
まだ、アルコールが抜けてないんじゃないか?
もしも、事故なんか起こしたら・・・ねぇ。
私も立場があるし、君に怪我されても困るんだ。」
「・・・そうですね。
万が一って事もあるし、逆に迷惑が掛かるなら・・・。
でも、どうします?
タクシーでも、呼びますか?」
「それなんだが・・・奥さんに、送ってもらおうかな。」
「えっ!?」
幸子はもちろん、僕にも野田の魂胆がすぐに分かった。
野田は、全く満足していない。
これまで溜まり続けた淫欲を消散するには、時間が足りない様だ。
「もちろん、タダでとは言わないよ。
奥さんには、お世話になりっぱなしだからね。
頼まれてくれるよね、奥さん。」
幸子が拒めないのをいい事に、野田の要求はどんどん卑劣になっていく。
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