【158】
野田は、更に幸子を犯すつもりだ。
確かに、客間では剛棒を咥えさせて身体を凌辱しただけだろう。
幸子の肉壷を犯さなければ、淫欲が満たされる事は無いのかもしれない。
洗面所へと向かう野田の股間の膨らみは、由英には見えていないだろう。
しかし、その由英が野田を呼び止めた。
「すいません、町長。
あの、妻がトイレに入ってるんですが・・・。」
「んっ・・・牧元君。
まさか、君は私がトイレを覗くとでも思ってるんじゃないだろうね?」
もしかして、由英も野田の股間の膨らみに気付いたのか。
それとも、幸子の異変に何かを感じたのか。
だとすれば、事態が急変する事になる。
野田だけでなく僕も動揺を隠せず、この場に緊張が走った。
だが、由英に淫獣の醜悪な欲望など分かるはずが無いのだ。
「いえいえ、滅相もありません。
ただ、具合が悪いみたいなのでちょっと声を掛けてもらえないかと。」
「・・・なるほど、具合がねぇ。
分かった、無事か確認しておくよ。
しかし、君は相変わらず奥さんにゾッコンだなぁ。
妬けるよ、全く。」
野田は、冷笑を浮かべながら台所を出た。
本当は酷い裏切りに遭っているなんて、由英は微塵も感じていないのだろう。
そして、1分も経たないうちに洗面所から不穏な物音が聞こえてきた。
由英は、野田の朝食を客間に運ぶ準備で聞き取れないかもしれない。
バタバタッという足音、それに幸子の声。
「やめっ・・・!!」
一瞬だけだったが、間違いなく幸子の声だ。
更にガタガタッと物音が2、3分ほど続いた後、聞き慣れた淫音が漏れてきた。
『パンッ!!パンッ!!パンッ!!』
幸子の極上の身体を味わってから、肉壷を堪能している様だ。
「んっ!!んっ!!んっ!!」
幸子の喘ぎも微量ではあるが、僕の耳に届いていた。
妻が犯されているにも関わらず、由英はその相手の為に食事を運んでいる。
全てを知っている僕にとっても、何ともいえない心境である。
すると、ようやく淫獣のとどめを刺す咆哮が刹那に響いた。
「うっ!!」
ガタガタッと鳴っていた物音も止み、洗面所からは何も聞こえない。
丁度、由英も食事を運び終えた様だ。
「・・・顔を洗うだけの割に、ちょっと遅いなぁ。
もしかして・・・介抱してくれてるのか。」
(・・・おじさん、違うよ。
介抱とは、程遠い行為だ。)
僕は、心の中でしか由英に警告出来ない。
そんな事を考えていると、野田が戻ってきた。
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