【149】
客間に戻ると、由英は変わらず深い眠りについている。
脱ぎ捨てられた幸子達の衣服と汚濁液の悪臭さえ気にしなければ、ただ由英が酔い潰れてしまっただけの光景だ。
寝室から微かに聞こえてくる幸子の喘ぎと淫音も、寝てしまえば分からないだろう。
こうなったら、朝まで寝るしかない。
僕はこのまま帰るわけにはいかないので、寝る以外の選択肢は無いのだ。
朝になれば解放されているだろうし、由英も起きるはず。
幸子のパンティーにぶちまけてしまった精液も、この状況なら野田の仕業と考えるに違いない。
脱ぎ捨てられた衣服の近くに幸子の下着を置き、僕は寝ていた場所に戻った。
一体、幸子は今どの様に犯されているのだろう。
目を閉じても、幸子の事が頭から離れない。
しばらく落ち着かない心境が続き、なかなか寝付けなかった。
とはいえ、4発の射精を立て続けに放った代償は大きい。
いつの間にか、深い眠りに付いていたのだ・・・。
次に意識を取り戻した時には、まだ頭が朦朧としていた。
何となく、いつもと違う寝起き。
匂いや空気で、自分の部屋ではない事を次第に理解していく。
そして、僕はぼんやりとした状態から覚醒した。
幾度となく、野田に犯されてしまった幸子。
強く記憶に残っているのだから、紛れもない事実の様だ。
目を開けると、数時間経った事が分かった。
窓の外から漏れてくる太陽の光。
鳥のさえずりも、しきりに聞こえてくる。
どうやら、朝になったらしい。
現在は、何時なのだろう。
ポケットから携帯電話を取り出し、時間を確認した。
午前8時、起きるには丁度いい時間だ。
もしも2人が客間に居るなら気付かれる危険性もあるが、淫攻を行っている気配は無い。
それに、脱ぎ捨てられていた2人の衣服も視認出来なかった。
もう少し、周りを確認する必要がある。
僕は、体を起こして辺りを見渡した。
すると、状況を把握するには十分な光景が広がっていたのだ。
まずは由英だが、未だに寝入っている。
僅かに体が動いたらしいので、眠りは浅くなっている様だ。
この状態なら、もうすぐ目を覚ますだろう。
問題は、その隣だった。
横に寝そべり、高いびきをかいている図々しい人物。
衣服は着直した様だが、不自然な出で立ちだ。
きちんと留めていないベルト、ボタンを掛けていないYシャツ。
1度脱いだのでは、そう詮索されても仕方が無い。
幸子を一晩中犯し続けた淫獣、野田で間違いなかった。
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