【148】
野田と幸子は汗だくになり、ベッドのシーツまで濡れている。
幸子の額や頬にも髪が引っ付き、僕が今夜牧元家を訪ねてきた時の幸子の明るい笑顔は影も形も無い。
そんな事を考えた瞬間、僕の肉棒はまた一回り膨れ上がった。
どうやら、野田も僕と同じ感覚を迎えたらしい。
幸子の身体が飛び上がる程、強烈な突きを何度も食らわせる野田。
そして僅かな静寂に包まれた直後、デジャヴの様な長い痙攣が始まった。
「ん゛っ!!!!!」
幸子の唇に吸い付いたまま、絶頂に達した咆哮が寝室に響き渡る。
野田の快感は僕にも伝わり、一瞬で肉棒から精液が放たれた。
苦悶の表情を浮かべている幸子に、罪悪感を抱かずにはいられない。
だが、僕は大量の精液を幸子のパンティーにぶちまけてしまった。
申し訳ないとは思うが、この背徳感が何ともいえない境地なのだ。
恐らく、何度経験しても毎回忘我の状態に陥るだろう。
「ハァ、ハァ、ハァ・・・。」
唇を解放された幸子の呼吸は、脆弱だった。
まさか、野田にも犯されるとは思ってもいなかっただろう。
この1年で、幸子の環境は大きく変化した。
もちろん伊藤や杉浦を筆頭に多くの男達を警戒していた様だが、実際に強姦されるとは考えてもみなかったはずだ。
その中でも、野田は幸子に対して相当な御執心を見せている。
伊藤、杉浦にとっては淫欲を満たす為の極上の素材なのだろう。
一方、野田は幸子に歪ながら愛情を抱いていた。
とはいえ、純粋な愛情ではなく淫欲にまみれた醜いものであるのは間違いない。
その野田は、長い射精を終えるとようやく剛棒を引き抜いた。
幸子の肉壷から、瞬く間に淫醜な汚濁液が溢れ出てくる。
3度目でも、濃厚な白濁色は変わっていない。
すると、野田は間髪を入れずにまたもや幸子に襲い掛かった。
幸子の上に覆い被さり、剛棒を貫いたのだ。
これは、当分終わりそうにない。
もしかしたら、朝方まで続くのではないか。
「アッ!!アッ!!アッ!!」
幸子の悲しい喘ぎが、また響いている。
正直、僕もまだ肉棒が硬いままだ。
しかし、これ以上はさすがに扱く気にはなれなかった。
罪悪感もあるが、何より実際に幸子の身体に触れられない事の虚しさを感じずにはいられなかったのだ。
所詮、僕に幸子を犯す勇気は無い。
同じく、長年幸子に淫らな欲望を抱いていた野田の淫願が叶い、羨ましくもある。
だが、やはり僕には出来ない。
犯され続ける幸子を目に焼き付け、僕はその場を後にした。
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