【145】
この目で幸子を視姦しながら果てる、それこそ最大の醍醐味ではないか。
杉浦が送ってきた下着で自慰行為した時も犯されている幸子の映像を見ながらだったが、今回は比較にならない。
現在犯されている幸子を肉眼で凝視しながら、パンティーに包んだ肉棒を扱く。
それ以上の興奮は、僕には思い浮かばなかった。
そうと決まれば、幸子達の居場所を早く突き止めなければいけない。
僕は、恐る恐る廊下に出た。
近くに居ないのは気配で分かるが、家の中に居る事は確かなのだ。
廊下の床が鳴れば異変に気付くかもしれないので、忍び足の様にゆっくりと移動した方がいいだろう。
細心の注意を払いながら、僕は幸子が連れて行かれた方向へ進んだ。
とはいえ、何度も牧元家を出入りして間取りを把握している僕には大体の見当がついていた。
この先の角を曲がれば、突き当たりに壁がある。
そのすぐ左のドア、恐らく2人が居るのはそこの部屋だ。
廊下は明かりが点いておらず、薄暗い。
慎重に角から顔を出して辺りを窺うと、僕は確信した。
突き当たりの左のドアが、開いていたのだ。
普段は、各部屋のドアをきちんと閉めているのを僕は知っている。
もちろん、うっかり閉め忘れていた可能性もあるだろう。
しかし、今日は大勢の人間が来訪してきた。
他人に、家の中をジロジロと見られるのを好む者などいない。
几帳面な幸子が、偶然この日に限って忘れていたとは考えられないのだ。
更に、確信した要因はもう1つあった。
その部屋の明かりが、点いているという事だ。
少なくとも僕が牧元家に来た時、明かりが点いていないのは外から確認していた。
これこそ、忘れていたと解釈するには無理がある。
つまり、この2つの要因で幸子達が居る証拠としては十分だった。
いや、2つだけではなく3つだ。
最後の1つが、何よりも決定的な要因といえる。
それは、微かに漏れてくる声だった。
「・・・・・んっ・・・・・んっ・・・・・んっ・・・・・。」
誰かが居るのは、間違いない。
ここからは、特に慎重に行くべきだろう。
角を曲がり摺り足で近づくと、どうにか部屋の傍まで着いた。
問題は、ここからだ。
顔を出しすぎると、気付かれてしまう。
出来るだけ、最小限に抑えなければいけない。
僕は少しずつ顔を滑らせる様に動かし、片目だけで部屋の中を確認した。
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