【122】
幸子を逃さまいと片手は後頭部に手を回し、もう一方の手は背中に手を回して抱き寄せる様に固定していた。
『ブチュ!!ブチュ!!』
不潔な淫音を鳴らし、幸子の唇を犯す野田。
エプロンで手首を縛られている幸子には、どうする事も出来ない。
正直、幸子にタオルケットを掛けてもらって良かった。
不謹慎だが、この状況に僕の肉棒は膨らみを抑えきれない。
それに、体も興奮のせいで小刻みに震えてしまい、タオルケットが無ければ気付かれていただろう。
薄く目を開け、2人の様子を盗み見する事しか僕には出来ないのだ。
すると、ようやく野田は幸子の唇を解放した。
「ハァ、ハァ、ハァ!!」
2人とも、呼吸が乱れている。
だが、表情は対照的だ。
目を血走らせて獲物に淫らな視線を送る野田に対し、幸子は息苦しさで顔を歪ませていた。
何とか抵抗を試みるが、淫獣は抱き締めて離さない。
幸子は、諦めずに説得を続けた。
「のっ、野田さん!!
お願いだから、止めてっ!!
今なら、まだ間に合うわ!!
もしも主人が目を覚ましたら、取り返しのつかない事になるのよ!!」
幸子の言う通り、睡眠薬が本当に効いているのかは分からない。
すぐに効き目が切れる可能性は、決してゼロではないのだ。
しかし、野田の淫攻にもう躊躇いなど無かった。
次の狙いの的を決めると、幸子の首筋に吸い付いたのだった。
「いっ、嫌っ!!」
再び不快な淫音が鳴り響き、幸子を犯していく。
「ん゛っ!!
のっ、野田さん・・・もう一度よく考えて!!
あなたには、家族がいるのよ!!
こっ、こんなこと奥さんが知ったら悲しむわ!!」
そう、伊藤や杉浦と違って野田は既婚者である。
他の女に対してなら、野田も淫欲を抑えられていただろう。
だが、幸子だけは特別なのだ・・・。
「ハァ、ハァ、ハァ。
さっ、幸子ぉ・・・もっ、もう我慢出来ないんだよ!
初めて会った時から、ずっとお前を手に入れたかったんだからな!!
・・・・・私と初めて会った時の事、覚えてるか幸子?
結婚式だ、お前達のな。
最初は、部下の結婚式に出席するのも面倒だと思ってたんだ。
本当に憂鬱だったよ。
・・・でっ、でもウエディングドレス姿のお前を見て、驚いた。
ハァ、ハァ・・・こっ、こんないい女が世の中にいたのかってな!!」
気味の悪い内容を、幸子の耳元で語る野田。
しかし、まだ終わろうとはしなかった。
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