【98】
おどろおどろしい様相は、音楽室で幸子を犯した時のままだった。
そうなると、やはり僕の推測通りの展開になっている様だ。
幸子の行方が、ますます気になる・・・。
すると、杉浦が立ち上がった。
また冷蔵庫を物色するのか、そう思い僕は呆れた。
しかし、画面は違う方向を指したのだ。
その場所とは、居間だった。
撮影している場所からだと、居間の全体は見渡せない。
もっと近くに行かなければ、確認出来ないだろう。
だが、先程から気になっている物音はどうやら居間から聞こえる様だ。
もしや、幸子はそこに居るという事だろうか。
杉浦は、居間に向かって歩き出した。
不安と興奮が高まり、僕は複雑な感情を抑えきれない。
それでも、この映像を止める事は出来なかった・・・。
ゆっくりと歩を進め、居間に近付く杉浦。
近付くにつれ、男女の衣類が床に散乱しているのが分かる。
そして、遂に映像はその物音の正体を捉えた。
「ヘヘッ、やってるな。」
(・・・・・!?)
あまりにも衝撃的過ぎて、言葉が出なかった。
予想通りと予想外、一片に両方の感覚に襲われて思考が停止しそうだ。
まず予想通りだったのは、案の定そこに居たのが幸子だという事だ。
その状態が、一糸纏わぬ姿であるのも言うまでもない。
最後に幸子を見たのは約1ヶ月ほど前の卒業式だったが、もちろん類い稀な肉付きは少しも衰えていなかった。
肉感的な身体と扇情的な顔立ち、やはり幸子は別格だ。
ところが、それ以上に驚いた衝撃的な様子がこの映像には収められていたのだ。
床に横たわる幸子に、覆い被さる大きな物体。
それが人間なのだと認識するのに、時間は掛からなかった。
しかもその人物は、金輪際幸子に関わらないと誓約したはずだった。
そう、杉浦と同じく幸子に歪んだ感情を抱き淫欲の限りを尽くした淫獣、伊藤の姿が目の前にあったのだ。
更に、幸子がガニ股の様に足を開き伊藤が腰を打ち付けている状態から、剛棒で肉壷を犯しているのは間違いない。
しかし何よりも驚愕なのは、どうして伊藤がそこに居るのかという事だ。
伊藤は、杉浦の脅迫によって幸子に接触する事を禁じられたはずだ。
実際、この半年の幸子の様子も以前と同じく活気があったし、伊藤の存在は消えていた。
それに杉浦だって、これ以上伊藤が幸子を犯すのは許せないと言っていた。
では、何故こんな状況になっているのか。
先程の杉浦の口ぶりだと、伊藤が無理矢理押し入ってきたわけでは無いのが分かる。
むしろ、伊藤に犯される幸子を見て楽しんでいる様だ。
すると、その後の発言で杉浦の真意を知る事となった・・・。
「全く、どれだけ溜まってたんだよ。
・・・まぁ、せっかく幸子が自分の物になったのに半年も御預けを食らったら俺でもこうなるかもな。」
その言葉通り、伊藤は幸子に対する邪な淫欲を全力でぶつける様に犯している。
恐らく、杉浦の言葉も耳に入っていないだろう。
一心不乱に、幸子の肉壷へ狂った剛棒を打ち付けているに違いない。
「ハァ、ハァ、ハァ・・・幸子・・・幸子・・・。」
伊藤の不気味な呟きが、室内に響き渡っている。
更に、剛棒を打ち付ける淫音と豊乳に吸い付く淫音まで混ざり合い、室内は異常な空間と化していた。
「『パンッ!!パンッ!!パンッ!!』
『ブチュ!!ブチュ!!ブチュ!!』」
一方、そんな激しい淫攻を受けている幸子は既に抵抗する気力も無さそうだ。
きっと、晶が居なくなってからは連日に渡って犯されていたはずだ。
もう、抵抗など無意味だと諦めているのかもしれない。
僅かな喘ぎだけを漏らし、表情には生気が無かった。
そして、こんな淫醜な映像を撮影している杉浦は近くのソファーに座り、また語りはじめた。
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