【88】
杉浦の体には痙攣が起き、なかなか止まらない様だ。
剛棒から、淫液が放たれた証拠に違いない。
どれほどの快感に襲われ、どれほどの汚濁液を肉壷に注いでいるのだろう。
杉浦の表情が、全てを物語っている。
気絶するのではないかと思うほど恍惚とし、白眼を剥いて法悦に浸っていたのだ。
杉浦の心情など考えたくはないが、遂に幸子の肉壷へ淫液を放った、その心境は例えようがないだろう。
幸子を強く抱き締め、まだ汚濁液を注いでいる様だ。
一方、幸子の表情には生気が感じられなかった。
身体は、手足をぶら下げる様に脱力している。
当然の反応かもしれない。
再び淫獣の汚濁液を膣内に浴びせられた事実は、幸子には辛すぎる。
しかも幸子が服従する条件の中には、膣内射精はしない事も含まれていた。
杉浦は、その条件を呑みながら直前で破ったのだ。
それだけでも許し難いのに、その相手は息子の同級生なのだ。
いくら嫌悪している淫獣とはいえ、息子の年齢ほど離れた者に膣内射精されるのは何とも言えない複雑な心境だろう。
幸子が気落ちするのも、無理はない・・・。
すると、ようやく杉浦が体を起こした。
汚濁液を、注ぎきった様だ。
まだ呼吸は荒く、放心状態の幸子に淫らな視線を送っている。
自身の剛棒が幸子の肉壷を突き刺しているのは、間違いなく現実だと実感しているのかもしれない。
更に膣内へ射精した事実も確かめる為に、杉浦はゆっくりと剛棒を引き抜いた。
剛棒は、ヌメヌメとした淫らな粘液で覆われている。
そして、程無くして膣内から汚濁液が溢れ出してきた。
行き場を無くした濃厚な白濁色の汚濁液は、どんどん流れ出してくる。
「ボタッ!ボタッ!」
大量の汚濁液が音を立てて床に垂れ落ち、重量感もあるのだと確認出来た。
きっと、臭いも醜悪なのは間違いない。
こんな光景を、もしも息子の晶が目撃したらどんな反応をするだろう・・・。
誰も居ないはずの音楽室に、全裸の同級生と母親がいる。
その上、母親は引き裂かれたストッキングとハイヒールは身に付けているという異様な姿で、膣内から精液を垂れ流しているのだ。
また、逆にその姿を息子に見られた幸子はどんな表情をするのだろう。
僕は、思わずそんな事を考えてしまった。
やがて、意識が混濁していた幸子も次第に状況を理解してきた様だ。
再び、取り返しのつかない事態になってしまったのだ。
幸子は杉浦に対する怒りと共に、脅迫されていたとはいえ性行為を受け入れた事を後悔しているに違いない。
だが、こんな状況でも幸子には唯一の救いがある。
これで、息子の晶の卒業式に向かえるのだ。
その代償はあまりにも大きかったかもしれないが、逆らえない時点で晶の卒業式に出席する事だけを希望にしていたはずだ。
時計は、まだ11時半を回っていない。
急げば、少しでも卒業式に立ち会える。
淫攻に堪え続けて疲弊していたが、幸子は何とか起き上がった。
目の前には、約束を破った卑劣な淫獣が未だに淫らな視線を浴びせている。
幸子は杉浦に何か言いたげに睨んだが、怒りを抑えて床に落ちている衣類を拾いはじめた。
この男に正論で対抗しても、話が通じる相手ではない。
それよりも、とにかく早く体育館に向かう事が先決と考えた様だ。
犯されて膣内射精まで受けたにも関わらず、幸子には母親としての意志の方が上回っているのだろう・・・。
杉浦の存在を気にしながらも、衣類を拾った幸子はとりあえず机の上に置こうと杉浦に背を向けた。
しかし、その油断した瞬間を淫獣は見逃さなかった。
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