【10】
幸子が風呂から上がってきてから腹痛を装い洗面所に来れば、脱ぎたての幸子の下着にありつけると考えたのだ。
我ながら、よくそんな事を考え付くものだと思う。
しかし、幸子の脱ぎたての下着を見つけてしまえば、今までの興奮など比では無い。
想像しただけで、身震いしそうだ。
それが僕の本来の狙いで、僕は毎回その機会を窺っていた。
ところが、そう簡単に思い通りにいくわけがなかった。
幸子が風呂から上がり、頃合いをみて僕は洗面所へ向かう。
だが、毎回僕の願いは届かなかった。
何故なら、幸子が洗濯機を回していたからだ。
恐らく、風呂から上がるとすぐに洗濯機を回しているのだろう。
まだ晶が風呂に入っていないから大丈夫、というのが僕の考えだった。
でも、それは甘かった。
晶が風呂に入る時間は遅い、そうなれば洗濯物を干す時間も遅くなってしまう。
僕の考えと主婦の考えには、そんな違いがあったのだ。
その後も毎回僅かな期待を持って洗面所へ向かっていたが、期待外れに終わっていた。
ここまでくると、さすがに僕も半ば諦めていた。
しかし、今回は違っていたのだ。
洗濯機は、間違いなく回っていない。
洗濯機を回した後という可能性も考えたが、それは絶対になかった。
幸子が風呂から上がったのは、まだ15分程前だ。
洗濯機を回し終えるには、あまりにも早すぎる。
それに、いつも洗面所に漂っている洗剤の香りがしないのもおかしい。
つまり洗濯機の中には、まだ脱いで間もない幸子の下着があるという事だ。
(・・・・・。)
この状況で、高ぶる興奮を抑える事は難しかった。
僕は洗濯機の前に立ち、唾を呑み込むと恐る恐るフタを開けた。
「・・・!」
トイレの明かりだけという見えづらい状況だったが、僕はしっかりと確認した。
洗濯機の中には由英の衣類もあったが、1番上に僕の目当ての物が主張していた。
ブラウンのシルク素材のブラジャーとパンティー。
もちろんこの下着は、収納ボックスや干してある時に何度も見た事があった。
正真正銘、幸子の下着だ。
そして、まだ洗濯前だという事も確認した。
何故、幸子が今日は洗濯をしていないのかは不明だ。
しかし、今の僕にはどうでもいい事だった。
目の前に、脱ぎたての幸子の下着があるのだ。
一体、どんな匂いがするのだろう。
射精したばかりだというのに、僕の肉棒は瞬く間に膨れ上がっていた。
しかも、これは今まで経験した事がない未知の領域といっていい。
これ以上は、我慢出来そうにない。
僕は、幸子の下着を手に取った。
まず先に選んだのは、ブラジャーだ。
先程まで身に付けていたという使用感が、伝わってくる。
僕は、カップの部分に手を添えた。
やはり、幸子の豊乳を包むだけあって大きい。
タグのバスト90という数字が、全てを物語っている。
更に、僕はカップの裏を見た。
つまり、幸子の乳頭が密着した部分だ。
さっきまであの豊乳がここに密着していた、僕は当然の様に鼻を押し付けて匂いを嗅いだ。
まだ、温もりがある。
匂いは、僅かな洗剤の香り以外しない。
それでも、これがフェロモンとでもいうのだろうか。
なんともいえない独特な香りが、僕の肉棒を刺激した。
こうなると、一刻も早くパンティーを欲してしまう。
僕は、パンティーを掴むとすぐに鼻を押し付けて匂いを嗅いだ。
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