【72】
苦痛に顔を歪める幸子を、杉浦は征服感に満ちた顔で眺めている。
「ハァ、ハァ、ハァ・・・つっ、次はどうしようかなぁ。
・・・・・あっ、思い付いた。」
杉浦は、また淫悪な企みが浮かんだらしい。
幸子のボリューム感がある髪、その左側を耳に掛けたのだ。
すると、左耳の下には大きめのホクロが存在していた。
普段は、髪で隠れているので見えない。
以前までなら、家族以外で知っているのは僕だけだった。
だが今は伊藤、そして杉浦まで知っている。
「・・・スケベボクロ、み~つけたぁ。」
その瞬間、杉浦はほくろに吸い付いた。
この淫攻は、伊藤が幸子を犯した時に行っていたものだ。
杉浦は、敢えて伊藤の淫攻を繰り返すことで忌々しい記憶を思い起こさせるつもりなのだろう。
幸子の苦しむ様を、存分に楽しみたいという鬼畜な行為だ。
「・・・・・さっ、幸子のほくろ・・・うっ、うめぇ!
幸子、美味いぞ!」
「・・・いっ、嫌っ!」
耳元で虫酸が走る様な言葉を聞かされ、さすがに幸子も手で押し返そうとした。
しかし、杉浦は離すものかと幸子を抱き締め、激しく音を鳴らしてほくろに吸い付いた。
結局、この淫攻も数分に及んだ。
堪え続けた幸子の唇、耳下のほくろには杉浦の不潔な涎が付着している。
伊藤に犯された時の様に、どんどん汚されていく幸子。
いけない事だと分かっているのに、どうしてこんな姿の幸子を求めてしまうのだろう。
それは、杉浦も同じ考えの様だ。
抱き締めたまま、目の前にある幸子の顔を眺めて法悦に浸っていた。
「ハァ、ハァ・・・幸子・・・俺をあんまり興奮させるなよ。
ほら、どんどん硬くなってるのが分かるだろ?」
杉浦は、下腹部をグリグリと幸子へ押し付けている。
幸子の不快な表情から察するに、どうやら杉浦の剛棒は既に激しく硬直している様だ。
その剛棒に呼応し、杉浦の淫攻は止まらない。
「・・・さっ、幸子・・・しっ、舌を出せ!」
「えっ?」
「聞こえなかったのか!?舌を出せって言ったんだ!
お前のエロい舌を味わってやる!
俺のものになったんだから、言う通りにしろ!
それとも、今すぐ晶に動画を送った方がいいか!?」
幸子の弱味に付け込み、杉浦の卑劣な言動は更に増した。
やはり、幸子にこの状況を打破する術は無い。
杉浦を睨み付けながらも、諦めた様に目を閉じた幸子は恐る恐る舌を出した。
その瞬間、杉浦の醜猥な淫欲が弾けた。
幸子の綺麗で清潔な舌に、杉浦は不潔な唇で吸い付いたのだ。
再び卑猥な淫音が響き、イヤホンから大音量で流れた。
幸子は恥辱から逃れる様に、固く目を閉じている。
そんな幸子を眺めて優越感に浸る杉浦は、なお一層淫攻を繰り出した。
幸子の清潔な舌に、自身の不潔な舌を絡ませ始めたのだ。
片手は後頭部に回し、逃げ場を無くして幸子の舌を堪能する杉浦。
伊藤の時の様に露骨に抵抗出来ない幸子は、杉浦にされるがままだ。
「んっ!・・・幸子!・・・幸子!」
舌を絡ませる淫音と、幸子の名前を連呼する汚らわしい杉浦の声がどちらもしばらく続いた。
すると、抱き締めて密着していた杉浦は幸子を解放した。
杉浦の唾液が悪臭で不快だからなのか、幸子の息遣いは辛そうだ。
「ハァ、ハァ、ハァ・・・さっ、幸子・・・お前の唾液、いっぱい飲んでやったぞ!
ヘヘッ、まだ口の中で幸子の唾液の味がしてるぜ!」
幸子に浴びせる言動は全て倒錯しているが、もちろん杉浦に悪びれる様子など無い。
映像には壁に掛けられた時計も映っており、時刻は既に1時間が経って10時を回っていた。
早く次の淫攻を行いたい、でも幸子の醸し出す扇情的な色香はどの部分にも主張している為になかなか手放せない、杉浦の心情はそんなところだろう。
とはいえ、このままゆっくりと淫攻を続ける程の余裕は杉浦には無い。
それを物語る様に、杉浦は幸子の豊乳に淫らな視線を向けていた。
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