【68】
「伊藤に犯されたおばさんの姿は、本当に興奮したよ。
やっぱり、気持ち悪いおっさんに無理やり犯されるっていうのが最高のシチュエーションなんだろうなって、その時は思ってた。
でも、それだけじゃなかったんだ。
・・・・・あの日も、今日と同じ服装だったよね。
普段のおばさんも充分エロいけど、スーツを着てる方がメチャクチャ興奮するって事に気付いちゃったんだ、俺。」
杉浦の言葉に、僕は同調せざるを得なかった。
やはり、幸子のスーツ姿は魅力を最大限に発揮しているのだ。
僕、杉浦、伊藤と幸子に卑猥な感情を抱いている者にとっては、これ以上無い姿だ。
「強気な女のスーツ姿ってさぁ、無性にそそられるんだよね。
それで、無理やり脱がされて犯される・・・興奮するに決まってるじゃん。
だから、俺はおばさんがスーツを着る時を待つ事にしたんだ。
おばさんを初めて抱くなら、1番興奮する状況じゃないとね。
・・・で、そんな最高の状況は何時なのかと考えてみたら、今日以外あり得なかったってわけ。
息子の卒業式だったらおばさんも来るだろうし、スーツを着るに違いないって推理したんだ。
まさに、予想的中ってやつだよ。ヘヘッ。」
聞くに耐えない淫らな発言に、幸子は苛立ちを隠せない様だが杉浦は続けた。
「だけど、意外だったなぁ。
この服装ってさぁ、犯された時と一緒でしょ。
犯された時に着てた服なんて、普通は捨てると思うんだけどなぁ。
・・・まさか、捨てちゃえば逃げてるみたいで嫌だったとか?
犯された現実をしっかり受け止めて乗り越えていく、って健気な理由じゃないよね?」
杉浦は幸子を愚弄する様に冷笑したが、幸子は気丈に答えた。
「・・・だったら、なに?」
「えっ、マジかよ!?本当にそうだったの?
・・・ヘヘッ、いいねぇ。
それでこそおばさん・・・いや、牧元幸子だ。
そんな女が俺のものになるんだから、6年も待った甲斐があったよ。」
強気でプライドが高い女、それでいて類い稀な美貌と極上の肉付きを併せ持つのが牧元幸子という女だと、杉浦は再認識して興奮を昂らせている様だ。
杉浦の様子が変わりつつある事に危機感を抱いたのか、ここまで防戦一方だった幸子も攻めに出た。
「ちょっと待ちなさい!
あなたが考えてる事は異常だわ!
私はもうすぐ39歳、あなたはまだ18歳、20歳以上も離れてるのよ!
それに、私はあなたのお母さんと同年代だしあなただって私の息子と同い年じゃない!
いい?親子ぐらい歳が離れてるの!
こんなの絶対におかしいわ!」
幸子の怒声が、音楽室中に響いた。
至極真っ当で、幸子の考えは正論に違いない。
しかし、僕は幸子のその考えには同意出来なかった。
もちろん、杉浦も・・・。
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