【67】
「何でそんな事したのか、もちろん分かるよね。
・・・初めて会った時から、俺はずっとあんたを狙ってた。
おばさんのいやらしい顔と身体を思い出しながら、毎日センズリこいてたよ。
気付かなかったかもしんないけど、いつもおばさんを陰から視てたんだぜ。
伊藤に出会ったのは、そんな時だった。
あいつもおばさんを狙っているのは、すぐに分かったよ。
・・・それで、俺達は手を組んでおばさんを犯す事にしたんだ。」
恐らく、自分が撮影したと思わせた方が円滑に幸子を言いなりに出来ると考えたのだろう。
僕とは違い、杉浦が伊藤に協力していたと幸子に知られても何の問題も無い。
つまり僕を庇ったわけではなく、手っ取り早く幸子を服従させる為というわけだ。
「あの時のおばさん、メチャクチャいやらしかったなぁ。
本当はさぁ、俺も混ざるつもりだったんだけど止めたんだ。
・・・何でだと思う?」
幸子は答える気も無いだろうが、杉浦の考えなど分かるはずがない。
「そもそもさぁ、伊藤が急に近寄らなくなったの疑問に思わなかった?
あれだけ、おばさんに固執してた奴がだよ。
もしかして、飽きたから止めたとでも思ってたの?
・・・正解は、俺が伊藤を脅したからだよ。」
その事実に、幸子は少しだけ驚いた表情を見せた。
幸子にしてみれば、杉浦が謀反を起こす理由が見当たらないからだろう。
だが、それにはれっきとした理由があったのだ。
「警察に映像の一部始終を見せるって言ったら、あいつはすぐに従ったよ。
俺は、脅されて撮影するしかなかったっていえばどうにかなるし、まだ未成年だから罪も軽いだろうからね。
それに、俺は元々おばさんが伊藤にメチャクチャにされるのは嫌だったんだ。
あんな気持ち悪い奴に犯されたら、おばさんの身体が汚れちゃうじゃん。
・・・やっぱり、初めて抱くなら綺麗な身体がいいと思ってさ。
だから、ちょっとだけおばさんを自由にさせたんだ。
さすがにもう浄化っていうか、伊藤の気色悪い菌も無くなったでしょ。」
自分も同類だという事に気付いていないのか、杉浦は笑いながら続けた。
「でも、おばさんをしばらく自由にさせたのは別の理由もあったんだ。
伊藤に犯されてた頃のおばさんって、元気が無かったじゃん。
やっぱりさぁ、気が強い方がおばさんらしいなぁって。
今みたいに、キツイ目付きで睨んでるおばさんを抱くほうが興奮するなって思ったから、敢えて元気になるまで我慢したんだ。」
このタイミングで幸子に接触したのは、そんな理由があったのだ。
幸子が普段通りの生活を送っている事を見計らい、杉浦は虎視眈々と狙っていたというわけだ。
「本当は、クリスマスに予定してたんだけどね。
だって、おばさんが初めての相手になるなんて最高のクリスマスプレゼントでしょ。
もう、待ち遠しくて仕方無かったよ。
・・・だけど、俺はある事に気付いちゃったんだ。」
すると、杉浦はカメラをゆっくりと幸子の全身の姿が映る様に撮り出した。
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