次の日の朝。
少し酒が残った状態で目が覚める。
妻にいつも通りおはようと言い、朝食を食べる。
妻「今日買い物行きたいから付き合ってくれない?」
休みの日は良く言われるセリフだ。
いつもなら良いよと言うのだが、この日は
俺「あぁ、ごめん。今日やらないといけない仕事があるから行けないよ」
と断ってしまう。
妻が買い物に出かけ、再びタンスを覗く。
紐の様な下着。間違いなくある。
再び心臓がバクバクしだす。
ソファーに座りながら…
ーあんなの…一体どうして…ー
心の中では妻の浮気がほぼ確信に変わっていた。
ー来週1週間。妻に黙って有休を取ってみるかー
次の週。妻に内緒で有休を取りいつもと変わらない時間に仕事に行くふりをし近所のコンビニの駐車場に待機する。
1日目…1時間おきぐらいの頻度で家が見える所まで歩いて様子を確認する。
系7回見に行ったがこの日は特に変わった事は無いようだった。
2日目…昨日と同じく、家を出てこの日は近くのドラッグストアに待機。
11時頃、家を見に行くと妻の車が無くなっている。
ー買い物か?ー
一旦ドラッグストアストアに戻り、1時間後また家を見に行くと妻の車が戻っていた。
ーこの短時間で浮気は流石にないだろうー
などと思いながら
ー忘れ物したって事にして一回家に入るかー
と玄関先に向かう。
ドアを開けようと…
ガチャっ。ガチャガチャ。
俺「??」
鍵がかかっている。普段家にいる時は滅多に鍵をかける習慣の無い我が家。
ーシャワーでも浴びてるのか?ー
そう思いながら妻の携帯に電話をかける。
呼び出し音が5.6回。
妻「はい、もしもし。どうしたの?」
俺「あぁ、ごめんごめん。忘れ物しちゃって戻ってきたら鍵かかってたから」
妻「あーごめんなさい、今開けるね。」
バタバタ…
ガチャっ。
鍵開き家に入る。
ロングスカートに白のTシャツ姿の妻
妻「鍵持っていってなかったの?」
俺「あぁごめん、職場に置いてきちゃってさ」
本当は持っていたのだが、何故か自分の鍵では開けず妻に電話して開けてもらった事にそう言われて気付く。
玄関には妻の靴だけ。リビングに行き適当な封筒を取り。
俺「じゃあ戻るよ」
と言った時、妻の後頭部に目がいく。
若干ボサッとしている…
俺「なんだ?寝癖か?笑」
後頭部を指差し妻にそう言うと
妻「あぁ、ごめんなさい笑 丁度今から出かけようと準備してた所だから笑」
笑って答える妻。
ー嘘ついた。今から?さっき出かけてたろ?ー
一気にバクバクし始める心臓。
俺「そっかそっか。気をつけてね」
なるべく落ち着いたように見せながら家を出る。
気持ちを一旦落ち着ける…
ーいや怪しい靴も無かったし、リビングにも人が来た気配はなかった…はず。でもなんだ。あの嘘。ー
……
ーもう一度戻ってみるか。ー
先程から15分程経ったろうか、再び玄関の前に来る俺の。
鍵は…かかっている。
自分の鍵を取り出し、静かに音が鳴らないようにゆっくりと鍵を開ける…
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