ようやく淫靡な余韻から覚めた。肉棒も萎え始め、エリの隣に横になった。
「アァー・・出てっちゃった」
エリが小さく呟き、俺に顔を向け微笑んだ。エリを抱き寄せ、横向きで抱き合いながら唇を重ねた。キスしながらベッドカバーに目をやった。彼女のお尻があった場所・・手のひら大のシミとなっていた。手を伸ばすとまだ湿っていた。
「・・流れてる・・」
「あっ、ごめん」
見回しティッシュを探すと
「いいですよ。なんか嬉しいから。」
そのまましばらくエリの体温を感じていた。
「昨日からずーーっと・・。こんな事初めて。」
エリが楽しそうに口を開いた。
「俺も」
もちろん俺は嘘をついた。
「嘘だぁ。絶対ウソ。雅樹慣れてるもん。」
「嘘じゃないよ。エリだから頑張ったんだよ。」
「ふーん。・・でも嬉しい・・初めてもいっぱいあったし・・」
「初めて?体拭いたりとかね。」
「飲まされちゃったし」
「だから、それは・・ごめんなさい」
「今日なんて1日服着させてもらえなかったし。色んな初めてがありますよ。」
エリは楽しそうに話した。
妊婦相手に、欲しいままに抱いてしまった事が、今更ながら気になった。
「エリ、体は大丈夫?」
「全然平気です。」
「ならいいけど」
「それにもう・・出来ないでしょ?」
「医者はなんて言うんだろうね。お腹大きくなってきたら、やっぱり控えた方がいいのかな?。」
「そうじゃなくて・・雅樹と。」
「ん?どういう事?」
「だって・・会社で係長の大好きな声聞いたりしたら、濡れちゃうかもしれないし、雅樹に会いたくなるかもしれないもん」
「こんな都合のいいタイミングは、なかなか無いだろうね。でもさぁ、旦那がかまってくれたら、忘れちゃうかもしれないよ。」
エリは黙ってしまった。旦那以外の男とSEXをし、シミを作るほどおま〇こを濡らしてしまった夫婦のベッドで、旦那の事を口にされて、エリも我に帰ったのかもしれない。
「泊めたこと後悔してる?」
「してないですよ。ホントに楽しかったです。」
「じゃあ・・またエリがどうしても会いたくなったら、連絡ちょうだい。やっぱりエリの体の事考えたら、俺からは誘えない。」
「いいんですか?」
「いいよ」
「会いたくなった時以外メールしちゃダメですか?」
「それは全然構わないよ」
「良かった。」
エリに笑顔が戻った。
「あっ、エリは晩メシどうするの?」
「まだ考えてなかったです。」
「食べに行こうか?目立たないようなトコない?」
「なんでもいいですか?」
「いいよ」
「でも・・もうちょっとだけ、このままでいて・・」
「じゃあ・・おまけ」
そう言ってエリに覆いかぶさると、顔を見合わせながら、エリも大きく脚を開き膝を立てた。肉棒を探すようにエリの腰はゆっくり動き、ニュルっと亀が入り込むと、そのまま挿れていった。
「雅樹・・嬉しい・・」
エリはまた両手を俺の首に回し、嬉しそうに笑みを浮かべた。
見つめ合い、ゆっくり腰を動かしながら一体感を味わった。静かな時間が流れた。にこやかだったエリの表情が変わってきたかと思うと、エリがしがみついてきた。
「アァァーー・・帰したくない・・」
エリは気持ちの昂りとともに大きく腰をうねらせ、一人昇りつめていった。
「ンーーッ・・アァー・・アァーッ・・」
「雅樹ーっ・・アァーッ!・・」
「アァァァーーーッ!・・」
しがみついたままエリは動かなかった。長い長い時間。しばらくするとエリの腕がほぐれ、両手で俺の両肩を押し上げた。
「もう帰してあげます。我慢します。」
スーツを来て準備をすると、家を出た。晩メシを食べにそれぞれの車で向かった。
一緒に食事をし、しばらく会話を楽しんだ後、この日は別れた。
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