目が覚めると、変わらずエリの笑顔が目の前にあった。
「ごめん。寝ちゃった。結構寝てた?」
エリは時計を見ながら
「20分も寝てないですよ。コーヒー飲みますか?」
「うん。飲みたい。」
ずいぶん寝てしまった感覚があったが、確かに外はまだ明るかった。
エリはトレーごとベッドの上に置き、ポットからコーヒーを注いだ。クッキーとチョコが置いてあった。
「ほらぁ、持ってきて良かったでしょ?」
「そうだね。正解。」
俺も起き上がり、2人裸のままコーヒーを飲みながら、ベッドで寛いだ。
「雅樹の寝顔見ながら、なんかのんびりしてていいなぁ、って思っちゃった。」
「不細工な寝顔見られたかぁ。」
「そんな事ないですよ。可愛くもないですけど。」
そう言ってエリが笑った。
「一つ聞いていい?」
「なんですか?」
「この前も聞いた気がするけど、なんで家に泊めたかったのかなぁ、思って。」
「うーん。私もよく分かんないです。」
「お客さんとか向こうのご両親が来たりとか。そんな事考えたら、ラブホテルとかの方が楽かなぁと思って。」
「ただ何となく一緒に居たいなぁって思ったんです。この前だったら、ラブホテル行きませんか?なんて言えないでしょ?」
「そうだね。言われたらビックリするな。」
「この前だって・・大人しく寝て下さっても良かったんですよ。」
「そうかぁ。」
「何も無かったら、魅力ないのかなぁって寂しくなりますけどね。」
「そうそう。魅力的だったからだよ。」
「もうそれ以上、聞かないで下さい。恥ずかしいから。また話せないようにしちゃいますよ。」
「じゃあさあ・・」
突然、いや予想通りエリが唇を重ねてきた。
「危ない危ない・・」
手にマグカップを持ったままだった。トレーも元に戻し、また抱き合った。
「雅樹ーっ・・感じる・・」
「アァーッ!アァーーーッ!」
「なんでこんなに・・気持ちいい・・」
「いいのっ!・・スゴくいいのっ!・・」
「またイッちゃうー・・」
「アァァァーーーッ!・・」
エリの喘ぎ声を聞きながら、自分の中で衰えを感じた。・・あれっ?昨日からまだ5回だよな・・肉棒はまだ元気なのに全くイケる気がしなかった。おかげで?エリは悶え続けた。おま〇こに居座り続ける肉棒に、腰を振り、体をくねらせ幾度となく絶頂を味わった。エリの
「出してぇー・・」
の喘ぎ声に応えられずに、
「アァァァーーーッ!・・」
一際甲高い声を上げ、エリはぐったりとした。今度はエリがいつの間にか寝息をたてていた。そんなエリから肉棒を抜いた。
そっとベッドから降りマグカップにコーヒーを注いで、エリの隣に座り、寝顔を見ながら、一人コーヒーを飲んだ。一人だと思うと急にタバコが吸いたくなった。・・昨日から全然吸ってないや・・。薄暗くなってきたのを感じて、時計を見た。・・こんな時間かぁ。エリ、大丈夫かなぁ。多分ホントは寂しがり屋なんだよな。・・
「また寝ちゃった。ごめんなさい」
「俺に虐められて疲れたんじゃない?」
「ウフフッ・・感じ過ぎたんだもん」
「感じないよりいいでしょ?」
「うん」
エリが時計に目をやった。
「もう帰っちゃう?」
「まだ大丈夫だよ。」
「良かった・・。シャワー使いますか?」
「一緒に入る?」
「うん・・あっ、ちょっと待ってて。」
エリは下へ降りていったが、すぐに戻ってきた。エリは俺に体を密着するように寄り添い俺も肩を抱いた。
「今お風呂準備してますね。」
「うん」
「こうしてるとなんか気持ちいいな。」
「そーお?」
「うん。あったかいの。」
抱き寄せ、唇を重ね舌を絡めあった。徐々に暗くなっていく部屋の中で、静かな時間だった。
下の階から軽快な音が聞こえてきた。
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