金曜日を迎えた。
この日は、別のオフィスの訪問だった。ここは事務量も多い大型オフィスで、夕方までかかった。ただこのまま帰れる事を考えれば、支社で遅くまでいるより、楽だった。このオフィスからエリの所まで、県を縦断する形になる。
エリにメールを入れた。
「7時過ぎには着けると思います。大丈夫ですか?」
「大丈夫です。待ってます。運転気をつけて下さい。」
エリの所に向かいながら、どんな風に楽しめるか妄想していた。先日のエリの痴態が目に浮かび、運転しながらでも肉棒は固くなった。
この後の楽しみに、エリと少し距離をとりたいもう一人の俺は、封じ込められていた。
ほぼ予定通りエリの家に着いた。前回よりも早い到着だった。車からエリに電話を入れると、玄関開けてくれて、速やかに家に入った。
「お疲れ様でした。」
エリはにこやかに迎え入れてくれた。
部屋に入るともう料理が並んでいた。
「これ、会社終わってから作ったの?」
「いっぺんに作れないですよー。昨日からちょっと準備してたの」
「じゃあ、これ」
用意した白ワインを取り出した。
「オシャレですね。」
「食べよ。」
エリはビールを用意していた。酒が進んでくるとエリも少し酔ってきた。いつの間にかエリは俺の隣に座り、肩に寄りかかって飲んでいた。
「なんで、エリはこんなにしてくれるの?」
「雅樹と話してると楽しくなるんだもん。」
「面白いコト言ってないと思うけど」
「何でも話せちゃうから、気が楽になってくるんです。」
俺の手もエリの胸に伸び、静かに触っていた。服の上から優しく揉んでいても、エリの抵抗はない。
「雅樹ともっと早く会いたかったなぁ。」
「今会えた。だからこうしてられるのかもよ。」
「うん」
「エリ、そろそろお風呂はいったら?」
「あ、雅樹来る前にシャワー浴びちゃった」
エリは、部屋を出ていった。お湯を溜めに行ったのだろうか?。すぐに戻ってきた。
エリは俺のあぐらの上に跨ると、両手を俺の首に回した。俺はエリを抱き寄せ唇を重ねた。
「係長って、女性の扱い慣れてますよね」
・・ん?係長?名前じゃないんだ・・
「そんな事ないよー」
「だって私、新婚ですよ。妊娠してるし。それなのに、係長誘ったんですよ」
「笑顔可愛かったから。妊娠と関係ないじゃん」
「それっ。そういうコトさらっと言えるだもん。」
「えーっ。そういう事?」
「でも嬉しい・・。」
また唇を重ね、しばらく舌を絡め合った。
部屋の外から軽快な音が聞こえてきた。
「あっ・・溜まったみたい。お風呂いいですよ。」
「分かった」
1人で湯に浸かり、先日の再現を期待したが、エリは来なかった。
居間に戻ると、酒と少しのツマミ以外片付けられていた。
「あっ、もうあがっちゃったの?一緒に入ろうと思ってたのに。」
エリが笑顔を見せた。
「明日も朝時間無いかな、と思って片付けちゃった。」
エリも俺の隣に座って、体を寄り添わせて残りのワインを飲んだ。
「そろそろ寝る?」
「うん」
テーブルの上を片付け、俺も運ぶの手伝った。シンクの前に立つエリを、後ろから抱きしめた。この家に少しでも痕跡を残したい・・そんな衝動に駆られた。エリも体をひねり、唇を求めてきた。
「雅樹・・ちょっと待ってて・・」
洗いものも済んで、2階の寝室へとエリの後ろをついて行った。
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