私たち三人は、4人掛けのテーブルに座り折々の食事をオーダーした。
せい子とミサ江は山菜蕎麦、私はソースかつを注文し意外にもせい子はビールを追加注文しグラスも三個と断りを入れ、
せい子:三山さんはお蕎麦は好きじゃないの?信州に来たら蕎麦を食べて欲しかったわ
何故か笑顔の上目遣いで話しかける。
私:そうでした、ね確かに信州ソバ有名だよね。私も長野育ちで分かってるですが、お腹空いてたからついガッツリ系に走っやいました。
せい子:ここのお蕎麦はとても量が多いから、私ので味見してちょうだい(^。^;)
私にしては珍しいヨッポロビールの大瓶を三人で分け合って呑みながら、せい子とミサ江は身上のことを訴える風でもなく話しかけてくる。オーダーした物が銘々に揃ったのにせい子はまたヨッポロビールを追加した。
私:僕はこれから取材で蛇○滝と夕暮れの集落の撮影が残っていますので、アルコールは遠慮させて下さいね。泊まりじゃ無いし(^^;)
やんわり断ると・・
せい子:えーっ!ビールなんてここの切○温泉に浸かれば酔い覚めの湯とも言われてるのよ。それに蛇○滝は私とミサ江姉さんの集落だし案内も出きるし、その夕暮れの秋○郷のロケーションだってミサ江姉さんと私の家の付近は持って来いの感じだし、だからお風呂にのんびり浸かって一緒に行きましょう!
ミサ江:せい子ちゃん、無理強いしちゃダメよ 都会の人だから鎌倉者かも知れんし・・・・
せい子:またミサ江姉さんはそんな事言って・・他にも写真の事でもお話しが有るし・・・・(^。^;
私:解りました。僕もせっかくこんないい温泉に来てるんだし疲れも取りに入っていくよ。 ミサ江さん、何かかさっき「かまくらもん」とか何んとか
聞こえたような?
せい子:うふっ・・気にしない気にしない、ミサ江姉さんの口癖だから
せい子は地元の山菜をふんだんに使った暖かい蕎麦を小鉢に分け私に言う
せい子:私たちは此処に山菜やキノコなど地の物を採って買って頂いてるの
ほら、あそこのコーナーに並んでいる物がそうなの
だから、ミサ江姉さんと卸し物がある時は、此処で食事と温泉に
浸かって何時もそうしてるわ
そうこうしてる内にせい子はヨッポロビール瓶を揺らし、もう1本頼み兼ねない雰囲気で私の顔を見る 私は取材の件が心配でせい子の手を穏やかに制した。
その後食事の精算をし温泉設備の入浴券とタオルを買い施設内の男湯女湯隣りどうしに分けてある温泉に向かった。
二人は入浴道具一式用意してるようで入浴券も買わず女湯のノレンを分けて入って行く
続く
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