初めてのキスに、姉も僕も『これじゃない感』を感じていました。DNAレベルで、拒絶をしてしまっているのです。
『姉はこんな唇だったのか。』『こんな風にキスをするんだ。』と新しい発見もしてしまい、もうキスどころではありません。
唇と唇を合わせているだけ、そんな感覚でした。
後ろでは、吉岡さんが僕達にスマホをかざしてします。動画を撮影しているようです。僕が姉の身体に乗り上げると、彼女のスマホも更に近づきます。
『ユウ…、重い…。』と呟く姉に、僕は更に熱い口づけを求めます。身体からは姉の匂いもしてきて、ますます気持ちが悪くなっていくのです。
そんな時、『姉ちゃん、ホテル行ってしよ?』と声を掛けてみます。姉も変な顔を見せます。弟に『セックスしよ。』と言われたようなものですから。
しかし、『行って、する?』と返事をもらいました。姉も今の状況には耐えきれなかったようで、僕と離れられる方を選択したのです。
『彩香さん?僕、姉貴とホテルに行ってくるわぁ。写真かなにか撮ってくればいい?』と聞いてみます。その時の彼女は面白い顔をしていました。
姉と弟が目の前でキスをしていた光景に、自分で指示をしたにも関わらず、戸惑っているようです。それでも、『信用出来んわぁ~。』と返して来ます。
『なら、一緒に行く?ホテル…。』と聞いてみますが、それにもどこか微妙な顔をするのです。彼女自身、目の前で近親相姦を見る勇気がないのです。
それでも、しばらくすると『私も行くわぁ。』と言い、出掛ける準備をし始めます。そして、部屋へと消えたのです。
その時、僕は姉に全てを伝えました。姉は困ったような表情を見せましたが、もう引き下がれない状況であることも理解をしています。
『やってみる?』と返事をもらい、いよいよ実行へと進んで行くのです。
僕は、彩香の車で先に出ました。姉とは、後でホテルで会うことになります。車内では、『録画の準備いいの?』と彼女に聞いていました。
妙に協力的な僕に、彼女もその不自然さには気になっているようです。しかし、それも全て自分から言い出したこと。彼女も引けないのです。
ホテルに着きました。部屋ではソファーに腰掛けて、後からやって来る姉を待ちます。そこで彼女が、
『ユウくん、祐香ちゃんのこと、ほんと好きだったの?』
『よく分からんけど、もう引き下げれんし…。』
『気があるから、エッチしたいんでしょ?』
『そうかもなぁ~。』
『気持ち悪っ!』
『うん。気持ち悪いわなぁ~。』
そんな話をしていた頃、部屋のチャイムが鳴りました。扉を開けると、姉の祐香が立っています。僕の顔を見た姉は、僕に何かの合図を送ります。
僕もそれに頷いて答えるのです。
姉が部屋に入ったところで、彩香さんが『祐香ちゃん、それ何~?』と声を掛けて来ます。それは姉の持った少し大きめのバッグに対してでした。
『なんでもないよぁ~。ただの荷物…。』、その一言に勘のいい彩香が気づきます。ソファーから立ち上がり、玄関に向かって走ったのです。
しかし、その手は僕に掴まれます。彼女は、『離せやぁ~!お前ら、何かする気にやろがぁ~!』と大声をあげました。勘のいい女です。
僕は腕を振り回し、小さな彼女をベッドへと投げ入れます。『お前やめっ!殺すぞっ!』と真っ赤な顔をして、怒鳴ってくる彩香さん。
あの可愛い彼女は、どこにもいませんでした。
人間というものは、暴れ出すと手に追えないものだと実感します。たとえ女でも、押さえ付けられるものではありません。
『やめっ!お前やめっ!殺されたいんかぁ~!!』と叩いて抵抗をする彼女の顔を、僕の手が激しく叩きつけます。
女の顔を叩くなど初めての経験でした。しかし、僕ももう引き下がれないのです。彩香さんの可愛い顔が真っ赤になり、素敵な目からは悔し涙が溢れています。
彼女自身、男に頬をぶたれるなど経験がないことなのです。次第に彼女は顔を膨らし、言葉がなくなりました。ふて腐れていることをアピールしています。
彼女をから離れると、彩香さんはベッドで身体を大の字にさせ、手はベッドの四隅を強く抱えて、もう逃げる気などないようです。
その姿から、『お前らみたいなのには負けんっ!』と強い意思を感じるのでした。
『彩香さん?』
『うるさいっ!』
『スマホの動画やけど…、』
『うるさいっ!話し掛けるなっ!』
『全部返してや。それか、消してやぁ~?』
『うるさいっ!誰がやるかぁ~!』
『消してくれたら、こんなことやめるわぁ。』
『うるさいっ!お前らが始めたことやろ~?私や知らんわっ!』
とかなりご立腹のようです。聞く耳も持たない感じです。そんな彼女には何を言っても無駄と分り、僕はこう告げるのです。
『なら、レイプするよっ!』
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