雨の降りしきる中、僕は吉岡さんの自転車の前でいました。とても、姉と抱き合っている校舎には、足を運ぶ気にはなれません。
そして、さしていた傘を降ろし、彼女の自転車のカゴへと差したのです。自分でも意味は分かりません。
ただ、何かを残したかったのです。ココロノ叫びってやつでしょうか。
僕は、再び歩き始めます。その足は、監督さんの家へと向かっています。ズルい男です。
『好きです!』、そう彼女に告げた言葉が、『まだ生きている。』と判断をしたのです。
『こっちにフラれたから、今度はそっち。』、そう思われても仕方のない、尻軽さでした。
『ピンポーン!』、僕は監督さんの家のチャイムを押していました。中からは、躊躇いもなく監督さんが扉を開きます。
立っていたのが僕で、彼女は少し焦ったような表情を見せていました。『どうしたん~?』と聞かれ、何も言えず、その場に立ち尽くします。
『お前、びしょびしょやないかぁ~!着替えたんだろ~?なにしてるんやぁ~!』と彼女に怒られました。
しかし、『ちょっとそこおれ!入ったらいかんよ!』と言って、彼女は裏へと走ります。戻ってくると、バスタオルが持たれていました。
すぐに、2枚のバスタオルは僕の頭に乗せられ、彼女の手で髪を掻き回されます。『なにしてたんよぉ~?』と言っていますが、答えませんでした。
監督さんは、『ジャージも脱げっ!』と言います。ずぶ濡れになったジャージを脱ぎますが、更に下のシャツからも雫が落ちています。
それを見た彼女は、再びバスタオルを用意し、一枚を廊下に敷くのです。僕は、その敷いたタオルの上に乗ります。
シャツも脱ぎ、ジャージの下も脱ぐと、彼女はバスタオルを僕に渡し、奥へと消えるのです。
トランクスも濡れていました。しかし、ここで脱ぐわけにもいかず、とりあえず身体だけでも先に乾かします。
再び現れた彼女の手には、更にバスタオルが持たれていました。。それを下半身に巻き、もう一枚は肩に掛けるのでした。
そして、僕は居間へと向かうのです。
居間に入ると、『水が垂れてるやろぉ~?』と言って、脱いだジャージとシャツを取り上げられます。それは、そのまま乾燥機へと投げ込まれるのでした。
監督さんは温かいコーヒーの準備をしながら、『なにしてたんやぁ~?』と聞いて来ました。やはり、気になるようです。
『ああ、傘さすの忘れただけ。』と適当なことを言って返すと、『お前はアホかぁ~。』と呆れているようです。しかし、それが彼女らしい優しさなのです。
彼女は僕にコーヒーを手渡すと、奥からハンドドライヤーを出して来ました。そして、『ほら、これで乾かせっ!』と言って手渡してくれるのです。
監督さんの家に上がり込んで、30分以上が経っていました。トランクスの濡れはまだ気になりますが、身体はとりあえず乾いたようです。
彼女にハンドドライヤーを返すとき、『監督さん、優しいなぁ~。』と思わず言ってしまいました。尽くしてくれる彼女に、本当にそう思ったからです。
しかし、『おだてるなっ!』と監督さんらしい言葉が返ってきて、それがどこか安心出来るのです。
彼女は、『ちょっと、そこでおるか?』と僕に声を掛けて、奥へと消えました。乾燥機を見に行ったのだと思いました。
しかし、しばらくすると、水の落ちる音がして来るのです。彼女は練習から帰って、まだそのままで、気にしたのかシャワーを浴び始めたようです。
『ちょっと、そこでおるか?』は、僕に『そこでジッとしていろ!』と言う意味だったのです。
廊下の突き当たりにある乾燥機は回っていました。濡れた僕の服を乾かしてくれています。
しかし、僕はその乾燥機の前で、肩にかけていたバスタオルを床に落としました。
それだけでなく、腰に巻いていたバスタオルもとり、濡れたトランクスまでも脱いでしまうのです。
そこから現れたチンポは、半分以上勃起をしていて、床と水平になってしまっています。
そして僕の手は、乾燥機の隣にある、監督さんのお風呂場の扉を開けてしまうのでした。
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