翌日になると、長く激しい交わりのおかげで、私のおマンコは少しヒリヒリしましたが、私にとってはそれも幸せに思える痛みでした。そんなことを思いながら、私はいつの間にか佐藤の腕の中で眠ってしまいました。どれくらい寝ていたのでしょうか、私は肌寒さを感じて目が覚めました。目が覚めると、佐藤も眠りについていました。冬なのに何も暖房ををつけていない部屋の中は、すでに薄暗く冷え込みが厳しくなっていました。そんな部屋では、いくら佐藤に抱かれながらとは言え、お互いの肌の温もりと毛布一枚でしのげる寒さではなくなっていました。私は、起き上がって石油ストーブをつけました。枕もとには、昼に二人で食べたカップ麺のカップが冷めたスープを残して置いてありました。『そういえば、昨日からこれしか食べていなかったんだわ』まさに、これこそ食べる間を惜しみ、互い獣のように求めあい愛欲を極めた証でした。ようやく、部屋の中が温かくなってきました。私は壁にかかる鏡の前に立ちました。鏡に映った裸の自分の姿を見て、我ながら妖艶な色気を感じました。おそらく、久しぶりに佐藤に思いきり愛され、その精をたっぷりと体内に受けたことで、女としての悦びを取り戻したからでしょう。そして、首筋から乳房まで、色濃くはっきりと残る無数のキスマークは、まさに女として愛された証でした。私は思い返したように、時計を見ました。時計の針は午後5時すぎを指していました。そろそろ、夫と娘が家に着く時間です。夫はともかく娘の顔が浮かび上がりました。『家に帰ってきて、私がいなかったら、きっと香奈は悲しむわ・・・』私は迷いました。今からでも帰るべきか・・・。『帰りたくない・・・いえ、帰れない・・・でも・・・』そんな迷いを察したかのように、いつの間にか目を覚ました佐藤が私を抱き寄せました。「もう帰るな・・・一緒にいてくれ・・・」佐藤は私の耳元でそうつぶやきました。その声を耳にした瞬間、私の脳裏から娘の姿が消えました。母としての自分を捨てました。『ごめんね、香奈・・・悪い母親だよね』私は、自然と涙が出てきてしまい、言葉につまり、ただ頷くだけでした。
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