○月○日
とうとう今日、俺は見てはならないものを見てしまった。俺は意を決して、有休をとり、昼間、そっと家に帰ってみた。探偵社の報告の通りに、今日、佐藤が我が家を訪れるという確証はなかったが、もう、俺にはこれ以上、我慢する余裕はなかった。だめもとで俺はそっと、その時が来るのを待ったのだ。午後1時すぎ、自宅を訪ねてきた男・・・それはまさしく佐藤だった。俺の心臓の鼓動が高まった。『やっぱり、アイツ来たか・・・』佐藤は一瞬、周囲を見回すと、ドアの呼び鈴を鳴らした。10秒もしないうちにドアが開き、佐藤は玄関に消えていった。おそらく、事前に電話でやり取りするなどして、妻は佐藤が到着するのを玄関で待っていたのだろう。俺はすぐに飛んで行きたい気持ちを抑え、20分ほどしてから、気づかれないように裏口ドアの鍵を開けて家の中に入った。一階には人の気配は感じられなかった。そして階段の下から、耳をそばだてて、二階の様子を伺おうとした瞬間、微かに妻の声が聞こえた。その音色に俺の心臓は高鳴りまった。『寝室で美穂が犯されている・・・間違いない・・・』それを裏付けるように、甘く喘ぐような妻の声が乾いた木の廊下に小さく響いていた。僕は体の血が逆流するのを感じながら、震える足取りで二階の寝室へと上って行った。細心の注意を払いながらドアノブに手をかけ、ほんの少しだけドアを開けると、その隙間からそっと中を覗いた。そこで繰り広げられていた光景は、まさに階段下で妻の声を聞いた瞬間から予期していた通りのものだった。妻は白い肌を赤く染め、俺たち夫婦のベッドの上で、男に挑まれていた。妻の体に馬乗りになっている男・・・それは肉欲でギラギラした顔の佐藤だった。甘く激しく喘ぐ妻の腰は、先輩の両脇に抱えられたその長い足とともに淫らに揺れていた。妻の白い裸に重なる佐藤の筋肉質の黒い肌、そのコントラストがやけにエロチックだった。その後、佐藤は妻の唇を奪った。少なくとも最初、俺にはそう見えたが、その後、長く続いたキスの様子は、俺の心を見事にへし折らせるものだった。キスが始まってしばらくすると、妻は何と自ら佐藤の肩に手を回したのだ。それは、まさに佐藤のキスを自らの意思で受け止める姿勢であり、それが証拠に、自分の位置からもはっきりと見えたが、二人はお互いに舌を絡めあっていたのだ。まさに貪りあうような激しいキスだった。俺は、この時、すでに美穂が、完全に佐藤のオンナとして身も心も堕ちていることを認めざるを得なかった。次に佐藤は妻を抱き起こし、今度は膝の上で妻の濡れた部分を攻め立てた。やがて妻は佐藤の背中に腕を廻し、自分から腰を振り出していた。時折、官能の表情を浮かべながら、上半身を大きくのけ反らせる妻、首筋に汗を光らせながら、メス犬のように先輩のペニスをその濡れそぼるオマンコで絞りあげていたのだ。その表情は、今まで見たことのない妖艶なもので、妻の顔、母親の顔ではなく、淫らで淫売な娼婦のような顔に変わっていた。最後に二人の体位は正上位へと移り、大きくVの字に広げられた妻の白い足、その中心には先輩のドス黒い尻が大きく上下動していた。妻のオマンコに出し入れされる、佐藤の野太いペニス・・・そこには、べっとりと妻の白い愛液がこびりついているのがはっきりと分かった。俺はその卑猥さに、一瞬、吐き気をもよおした。俺は、もうさすがに耐えられなくなり、二人の姿から目を離すと、そのまま廊下にしゃがみこんでしまった。廊下まで響き渡る妻の大きな喘ぎ声・・・俺は、そんな声を聞きながら、その場を離れた。
《妻の回想》日記を読みながら、私は胸の鼓動が高まるのを抑えることができませでした。そして、全てを読み終わった時には胸が苦しくなりました。まさか、佐藤との情交の一部始終を夫に覗かれていたなんて・・・。これ以上ない衝撃でした。同時に、自分の妻が、おそらく世の中で一番恐れ、一番嫌っている男に目の前で抱かれ、よがり狂っている姿を見た夫の胸の内を思うと、本当にいたたまれない気持ちになりました。肉欲に流されてしまった自分の犯した罪の大きさを改めて思い知りました。いつかは、こんな日が来るかもしれないと恐れていたことが、まさに現実になってしまいました。あなた、本当にごめんなさい・・・。
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