○月○日
今日、私は人生で最悪の日を迎えた。未だに、なぜ、こういうことになったのか、分からない。私が恐れていたことが真実だと言うことが分かった。妻が・・・あの妻が何と浮気をしているという事実が明らかになった。正直、今でも気が動転している。ついさっきまで、妻は何事も無かったように、私を出迎え、食事の支度をして、娘と3人で夕食を食べた。それは、昨日までとは変わらない光景だが、私の気持ちはまったく違う。妻に裏切られた思いでハラワタが煮えくり返っていて、食事もろくに喉を通らなかった。娘がその場にいなかったら、おそらく妻の頬を2.3発張っていたかもしれない・・・。だから、あえて妻の顔は見なかった。いや見れない・・・予想はしていたものの、それが事実と分かった今となっては、あまりにもショックが大きすぎて・・・。しかも、妻の浮気相手が、こともあろうことに、あの佐藤だったとは!もうこれ以上の屈辱はない!佐藤の勝ち誇った顔が思い浮かぶ・・・俺から女房を寝取り、奪い取った優越感に浸りながら、毎日、過ごしていると思うと、ああ耐えられない!なぜ、なぜなんだ!!美穂、なぜ佐藤なんかと!俺はもう、気が狂いそうだ!
《妻の回想》私が感じた通り、夫のよそよそしさは、佐藤との関係に気づいたからでした。「でも、いったい、夫はどうして気づいたんだろう?」その答えを探すべく、私は恐る恐る日記の先を読みました。
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